東京會舘の「笠間産 新栗をつかった プレミアムアフタヌーンティーセット」を編集部が実食レポート!
東京會舘1階に構える「ロッシニテラス」。大きな窓越しに、皇居の緑豊かで落ち着いた景色が望めるカフェスペースでアフタヌーンティーをいただきます。外の景色を見ながら、まったりいい心地です。
今回は、栗の一大名産地である茨城県笠間市の“新栗”を中心に使用した「笠間産 新栗をつかった プレミアムアフタヌーンティーセット」を実食します。
「笠間市とご縁があって、今年も笠間の新栗をテーマにしました。採れたてをすぐにペーストにすることで、栗ならではの味わいと香りを逃さずにギュッと閉じ込めています。栗の味に飽きがこないようにメニューを考えました」と、副製菓長の湯田英明シェフが話してくれます。
まずは、「こちらがいちばんの自信作です!」と湯田シェフが紹介してくれた「笠間産新栗のプリン」をいただきます。
スプーンですくうと、ふわっとあふれる甘く複雑な香りに思わずうっとり。トップには栗のスープが注がれており、1口目から栗の優しい甘さをじっくり味わえます。
プリンはとてもなめらかで、笠間産新栗にラム酒を加えた大人な味わいが特徴的。ほっくりとした甘みにカラメルのほろ苦さがマッチし、栗の風味を引き立てていました。
続いては「笠間産新栗のモンブラン 青リンゴムースと一緒に」。トップの笠間産新栗のクリームは、口の中でほろりと溶けて栗の風味が広がりとても濃厚です。
栗のクリームの下に隠れているのは、青りんごのムースとふじりんごのコンポート。酸味がやや強い青リンゴを使っているので、モンブランだけど、さっぱりとした後味になっているのがポイントです。栗とりんごはともに秋の味覚同士、こんなに相性がいいとは驚き!
「マカロン 笠間産新栗とマンダリンオレンジ」は栗をイメージした形がかわいい!
サクッとしたマカロン生地の間には、栗の風味とコクを忍ばせたバタークリームと、特製マンダリンオレンジのジャムがサンドされています。
酸味が強めのマンダリンオレンジのジャムによってほっくりとした栗の風味を際立たせ、アクセントに。アフタヌーンティー全体の引き締めにも、ひと役買っています。
「塩キャラメルとフランスマロンのタルト」は、程よい塩気が効いたスイーツ。
食べてみると、塩キャラメルとフランス産の焼き栗のペーストによるクリームは軽い口当たり。塩気や苦味の奥に栗特有の風味が感じられました。サクッとした薄焼きタルトも相まって、さらりといただけます。
ちなみにフランスでも栗は秋の味覚のひとつで、街角に“焼き栗スタンド”が並ぶほどなのだそう。フランスでの修行も経験した湯田シェフらしいスイーツですね。
まろやかな風味のスペイン産マロングラッセを使用した「アールグレイ香るどらやき マロングラッセクリーム」は唯一無二の味わい。
生地には紅茶・アールグレイを使用し、華やかな香りとしっとりもちもちの食感になりました。さらにアーモンドのダックワーズでカリッとした食感のアクセントをプラス。
日本ならではのお菓子「どら焼き」をあえてヨーロッパの食材で再構築しており、新しいどら焼きの一面を知ることができました。
たっぷりのごまを飾った「セサミパイのミルフィーユ マロンカスタード」は、バランス感がGOOD。
ごまの香ばしさと、栗の甘露煮を加えたまろやかなカスタードクリームと、清涼感のある洋梨がベストマッチしています。しっかりと甘さがありながらも洋梨がプラスされることでしつこくなく、パイのサクサク食感も相まってバランスが最高です。
湯田シェフ曰く、「ごまは栗との相性がとってもいいので、思い切ってたっぷり使っています」とのこと。
カカオの含有率の高いチョコレートとココアを使った「マロングラッセ入りフィナンシェ」は、栗スイーツを楽しみながらも、また違ったチョコレートの味わいでアフタヌーンティーを飽きさせない1品。
刻んだマロングラッセが生地に混ざってることで、柔らかくしっとりとした口当たりの中にアクセントが生まれています。
また、上にはラズベリーのコンフィチュールを使用したクリームとフレッシュのラズベリーをのせているので、甘酸っぱさも感じられます。
スイーツの合間にちょうどいいセイボリーのひとつが「栗のブルテ」です。
ブルテ(素材をピューレ状にした料理)には甘栗とセロリを使用。ソテーをしながらうまみを引き出したベーコンと、ほくほく香ばしい栗と塩気がマッチしていて、お口直しにぴったり。
もうひとつは、フロマージュブランとローストナッツを合わせた「栗のガレット」。ガレット生地には、イタリア産のマロンパウダーを使用しています。
フレッシュながら濃厚なフロマージュブランはクセが強すぎないので、ガレットの香ばしい栗の風味がほのかに感じられます。
配信: OZmall