失恋が原因の、心と体の不調サイン
恋をすれば大体の人が経験する失恋。実は失恋が原因でうつ症状を起こす可能性もあると言われています。実際にどんな症状が現れるのか、乗り越え方についても解説していきます。
障害福祉サービスを運営する「manaby」が「失恋うつ」に関するアンケート調査を実施しました。調査は2024年6月13日~27日、失恋によってメンタルの不調を強く感じた男女508人に行われたものです。
「失恋後に最も強く感じたメンタルの不調」について寄せられた回答をランクイン順に見ていくと、「原因不明の体調不良」「人間不信になる」「生きることが辛いと感じる」「眠れない」「悲観的になる・不安が強くなる」「自信が持てなくなる」「学業や仕事に影響が出る」「自暴自棄になる」「やる気がでない」「感情の起伏が激しい」といった回答が集まっていました。全体の傾向として気持ちのコントロールが難しくなってしまうのというのが、失恋うつの特徴と言えそうです。
中でも上位に挙がった回答3つに対するコメントでは、「自暴自棄になる」について「ショックから食欲がなくなり、1週間近く固形物をほぼ口にしなかった結果アルバイト中に倒れてしまい救急車で運ばれました。また、精神的にもとても不安定になり占い依存になってしまいました」、「とにかく自分が嫌になって、今までダイエットをがんばっていた分の反動で、暴飲暴食に陥りました。結果1カ月で5kg以上も体重が増えてしまいました」。「やる気がでない」について「失恋した時は喜怒哀楽のない平凡な毎日を繰り返すだけでした」「仕事と家の往復、休日はベッドで寝ているだけ」。「感情の起伏が激しい」について「意味もなく涙が出てきて、ちょっとしたことでもイライラするようになった」「毎日ふとした瞬間に相手との思い出を振り返ってしまい、涙が止まらない」。このような回答から、失恋は心身ともに疲弊してしまうことが分かります。大切な人を失った心の穴を埋める方法として過食に走ったり、訳もなく涙があふれたりといった症状が見受けられます。
辛い失恋…みんなどう乗り切っている?
辛い失恋うつの症状を紹介してきましたが、このような症状は平均的にどれくらい続くのか……? 上位5位の回答を見ると、「3カ月以内」13.8%、「2カ月以内」14.4%、「半年以内」14.6%、「1年以上」16.7%、「1カ月以内」20.9%という結果でした。人によって期間の違いは見られますが、最多回答では1カ月となりました。
一定の期間を経て、失恋を乗り越えた人たちのエピソードでは「自分磨きに集中して克服」「新しい出会いで克服」「趣味や推し活で克服」が挙がっていました。その他にも「推しを見つけて、そのことで夢中になり、いつの間にか乗り越えていた」など、“推し”との出会いにより、立ち直ったというエピソードも……。時間が経ち、新しい出会いや経験をしていく中で、失恋を乗り越えていたようでした。
(LASISA編集部)
配信: LASISA
関連記事: