“途中”を大事にすれば「家事は6割」でも心地いい
「家事は6割」にもかかわらず、心地よく整った井上家。
「それは”途中”を大切にしているからかもしれません」と井上さんは分析します。
「家事って、”途中”ばっかりな気がするんですよね。洗った食器が乾く途中、部屋を片づける途中……。あるとき、そんな”途中”のシーンが美しければ、家事を完璧にしなくても家が整って見えるのかもと気がついて。そのためにはものは使う場所に置く、家に置くものは吟味して選ぶことが大切なんじゃないかと思っています」
ものを厳選すれば出しっぱなしも気にならない
洗った食器はステンレス製のカゴで水切り後、竹製のカゴに移し替えて乾かします。
「竹のカゴだと、食器が山積みでも”出しっぱなし感”が出ないんです。だから散らかって見えないし、『すぐ片づけなきゃ!』と気持ちが焦ることもありません」
掃除で体力キープ&気分もスッキリ!
「背伸びをしたり、かがんだり。掃除は全身を使うので、特別な運動をしなくても体力がキープできるんです」。
汚れが落ちると気分がスッキリ。リフレッシュ効果も実感しているそう。
ペン習字は心を整えるのにも役立つ
仕事に役立てばと習い始めたペン習字。
「大人になると自分の成長が感じられなくなるけれど、字は練習すれば必ず上手になるのがうれしくて。自分時間に練習に励んでいます」
たいへんなときは家族に頼る
たいへんなときは無理せず、家族に頼るのも疲れないコツの一つ。
「夫は家事を進んで担ってくれますし、疲れたときにはマッサージも。私にとってドラえもんのような存在ですね(笑)」
趣味の「芸術を愛する会」はリフレッシュ&インプットに◎
ママ友たちと毎月、美術館を訪れている井上さん。
「ピカソの絵を見たときには、『基礎の画力があるからこそ抽象画が描けるんだ。仕事も同じだな』などと感じたり。美術館は、気づきと元気をくれる場所です」
* * *
多忙な中でも、リフレッシュする時間を設けたり、手間貯金をしたりと工夫をしているからこそ、いつも笑顔でいられるのですね。井上さんが大事にしている「家事の”途中”」を意識してみようと思いました。
撮影/布川航太 取材・文/恩田貴子
配信: レタスクラブ
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