記念撮影は知らないバンドの決めポーズで
「挙句の果てに、女友達が席を外した際、泥酔したバンドマンが、女友達の席に座ってしまって。新郎の肩を無理やり抱き、『俺が花嫁だー!!』と叫んでいました。その光景を見て、ファンはキャーキャー言いながら写真撮影。ほかの人たちはドン引きで、あちこちから『これじゃあ、あんまりにも○○(新郎)がかわいそう』という声が聞こえてきたほどです」
新郎と新郎の親族は下を向いて無言になり、怒りと恥ずかしさをこらえているようだったとか。
「グダグダの二次会の最後に、記念撮影をすることになったんです。すると、『それでは最後は、やっぱり、あのバンドのあのお決まりのポーズで決めましょう!』と司会者が宣言。どこのバンドだよ、って感じでした。司会者と、女友達を含めたファンに、ほかの参列者は何度もポーズの練習をさせられて……大半の人は苦笑いでそれに付き合いましたが、新郎側の参列者の一部は、かたくなに拒否。空気が最悪のまま、帰りは女友達と新郎が見送りしていたのですが、結婚式のとき以上に幸せそうな女友達に対し、新郎は死んだような表情をしていましたね」
新婦にベタ惚れな新郎もさすがにうんざりしたようで……
このカオスな二次会は、女友達の強い希望によるものだったと奈緒さんは後日知りました。
「女友達は、高校卒業後、インディーズバンドにハマったんだそうです。『結婚式って新婦が主役なんだから、二次会ぐらいは好きにさせてもらいたかった。〇〇(新郎)は私にベタ惚れだから、それでいいって言ってくれたし』とまで、高校のグループLINEで言い出す始末でした。
友人の私たちは他人事で済ませられますが、新郎と新郎の親族からしてみれば、それでは済まされないですよね。案の定、結婚して一年もしないうちから、『なんだか知らないけど、義実家に嫌われてるみたい』と、女友達は愚痴るようになりました。最近は旦那さんとの関係もギスギスしていていると言っていますが、正直、自業自得だとしか思えません」
惚れた弱みにつけこんで(?)、自分だけが楽しめる二次会を決行してしまった女友達。一時の楽しみの代償が、あまり大きくならないといいですね……。
<文/女子SPA!編集部 イラスト/ただりえこ>
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