お茶の間の人気者となった子役たちは、いつの時代でもドラマやCMなどで大活躍しています。
そんなトップの子役になれれば、一般的にギャラが低いといわれる環境にあっても、才能に見合った高い収入を得ているのです。そこで、この記事では子役を巡る業界の仕組みや給与などについて解説します。
また、有名子役が陥った「しくじり」から学ぶ金銭管理法なども紹介します。
みんなの疑問!子役の給料はどのくらい?
子役の場合においては、基本的にタレントの給与は公開されていませんので、正確なところはわかりません。
ただ、ギャラは驚くほど安く「ゴールデンでも3万~5万円」が相場です。
また、NHKの場合はさらに安いといわれており、大河ドラマでも1話あたり2万円弱ですから、常識的な感覚からすると安いといわざるを得ないでしょう。
名が知られている子役の場合でも10万円ほど、売れっ子と呼ばれるようなかなりの有名子役でも20万円程度です。
こうした事情は、事務所に所属している場合、出演料から間接フィー(手数料)を差し引いた分が、本人の取り分となることとも関係しています。
やはり、事務所のプロモーションあっての子役ですから、無名の子役を売り出してあげていることに対して、マージンを取られるのはやむを得ないといえるでしょう。
また、子役がメインの事務所やアカデミーなどでは、育成のためのレッスン料や撮影料、所在費・手数料などの割合が多いことも関係しています。
事務所に所属している子役のうち、たとえ1~2人がテレビドラマなどに出演するだけでも、事務所に子役志望の子どもと親が集まってくるのです。
そのため、たとえ出演料が低くてもチャンスをつかめそうな子役を積極的に支援するメリットが大きいといえます。
こうした事務所の事情と、製作費をできるだけ抑えたいテレビ局などの製作サイドの意向が一致することが必要です。
たとえば、子役豊作時代は「マルモのおきて」「犬を飼うということ ~スカイと我が家の180日~」「ハガネの女2」などから続いています。
「ギャラは安いのに視聴率は取れる」となれば、製作サイドとしては人気のある子役、人気の出そうな子役を常に探しているのが当然です。
背景はどうであれ、子役デビューを望む子どもとその親にとっては、大きなチャンスが到来している時期といえるかもしれません。
トップ子役になると年収1億円を超える場合も
トップ子役となれば、ギャラも高額になります。
その金額はと言うと、トップ子役では年収1億円を超えるケースもめずらしくありません。
トップ子役のギャラ(推定金額)を見てみましょう。
安達祐実
天才子役としてドラマや映画で多数の主演を務めており、主演ドラマ「家なき子」は高視聴率をマークし、社会現象にまでなりました。
これだけ影響力の高い子役として活躍した安達祐実さんの子役全盛期では、推定月収は3,000万円前後だったということで、年収にすると数億円になります。
内山信二
子役として「あっぱれさんま大先生」など、バラエティ番組を中心に活躍していた内山信二さん。
内山信二さんも、多数のCM出演など、子役としてたくさんの仕事をしており、高い時には月収が3000万円になることもありました。
活躍していた時代がバブル期だったこともあり、当時の年収は数億円と推定されます。
芦田愛菜
ドラマ「mother」「マルモのおきて」で、素晴らしい演技力を見せ、天才子役と呼ばれた芦田愛菜さんも子役全盛期時代は、推定年収2億円前後だったと言われています。
演技の仕事以外に、CM、バラエティ番組、CDデビューまで幅広い活躍が印象的でした。
鈴木福
芦田愛菜さんと同時期に人気子役として活躍し「マルモのおきて」など、人気作品にも出演していた鈴木福さん。
子役時代の推定年収は1億円以上と言われています。
芦田愛菜さんと共に、テレビでは見ない日はないと言うほど、大活躍した子役時代でした。
ただ、やはりドラマなどの出演料としては1話の出演料が20万~30万円程度といわれています。
これは人気子役として、視聴率の高いドラマに出演した場合でもそうなのです。もちろん、全10話のドラマであれば、トータルで200万~300万円くらいになりますので、高額になります。
しかし、トップ子役の年収を急速に押し上げるのはスポンサー契約料、すなわちCM出演です。
人気子役になると次々にCM契約が舞い込み、これが年収の主な部分を占めています。
たとえば、芦田愛菜さんの場合、全盛期には10社以上とCM契約しています。それにより、総額にして1億円以上の年収があった年もあるとみられているのです。
しかし、どんな人気子役でも、スタートした時には少ないギャラだったので、その後の活躍によって変動していくことは覚えておきましょう。
配信: オーディション なび