YouTuber・ちいめろ。人間不信にもなった “小学生ホスト” の炎上事件から10年。自分なりの子育てを続けてきたら、世間の目が変わった

YouTuber・ちいめろ。人間不信にもなった “小学生ホスト” の炎上事件から10年。自分なりの子育てを続けてきたら、世間の目が変わった

「お、は、めろ~。ちいめろだよ〜♡」のあいさつから始まるYouTubeチャンネルでおなじみ、明るい髪型とキラキラメイクがトレードマークのちいめろさん。10年前には長男・琉ちゃろくんの“小学生ホスト”写真が炎上し、世間を騒がせました。そんな琉ちゃろくんも高校1年生になり、「素直でいい子に育っている」と再び話題に。妹のまひめろちゃんとともに動画に度々登場し、仲のよい親子の様子が伝わってきます。現在の家族の日常について聞きました。全2回インタビューの前編です。

子ども優先の生活が基本。朝、1日のタイムスケジュールを組んで動く

――琉ちゃろくん(以下、琉くん)、まひめろちゃん(以下、ひめちゃん)との暮らしについて教えてください。

ちいめろさん(以下敬称略) 長男の琉が16歳で高校1年生、長女のひめちゃんが13歳で中学2年生になりました。

毎朝6時には起きて、まずは息子のお弁当づくりをします。おかずは前日のうちに下準備しておくので、そんなに時間はかけないです。朝食はおにぎりを握って持たせて、息子を6時40分ぐらいには送り出しますね。今度は娘を起こして8時に送り出し、そこから愛犬・おもちゃんのごはんなどのお世話をするのが、朝のルーティンです。

ひと通り朝の家事が終わったら、そこから、娘が帰ってくる16時ぐらいまでは仕事をします。動画の撮影は、娘が学校から帰ってきてから2人でやることも多いです。その日の作業が残っていれば、夜の家事がひと通り終わってから仕事をすることもあります。

前日か当日の朝に「1日、こんなふうに動こうかな」というタイムスケジュールを組んでから仕事をします。というのも、基本的には、子ども優先ですべてを回しているんですよね。

――YouTuberという仕事を選んだのは、どんな理由からだったんですか?

ちいめろ YouTubeの仕事は家にいながら作業することができますし、時間の融通も効くんです。会社勤めのママたちに比べると、だいぶ子育てはしやすいと思います。それもあって、この仕事を選びました。実は、ブロガーやYouTuberになる以前は、昼の勤めに出ていたんです。

外で働くと、拘束時間が決まっていたり、ときには残業があったり、休みも取りにくかったりしますよね。その当時、子どもたちが保育園に通っていたので、体調を崩すと迎えに行かなくてはいけなくて。そんなこともあって、琉が4歳、ひめちゃんが2歳のときに、当時の仕事を辞めてブロガーの仕事をするようになりました。そこからYouTubeに移行したのが、今から6年前の2018年です。

ブログのランキングアップと、息子を有名にさせるための“ホスト化計画”

――いつぐらいからブログを始めたのですか?

ちいめろ 高校生のときに、だれでも手軽にホームページを作成できるサービスがあって、そこに日記を書いていたんです。そのあとに、ブログが流行り始めて、そちらに移行していった感じですね。

実は高校生のときから、私のホームページはそれなりにアクセス数があったんですよ。友だちもホームページをやっていたのですが、私と友だちではアクセス数のケタが違っていて、当時「なんでやろう?」って感じでした。でも、自分で言うのもアレですが、何かひきつける力があるのかなと(笑)

その後、結婚や出産をしたあたりでブログに移行して、自分がママになってからは子育て日記だったり、友だちと出かけた場所を紹介したりしていました。そんなときに、デコログさんに「公式ブロガーになりませんか」とお声をかけていただいたんです。

公式ブロガーになってからは、徐々にランキングは上がっていったものの、どうしても越えられない壁というのがあって・・・。「どうしたら越えられるかな?」といろいろと考えていました。それと同時期に、琉には将来アイドルになって欲しいという願望が私の中にあって。それで、息子をアイドルにしたいなら、知名度があったほうがいいなと思っていたんです。

――それが、琉くんの「小学生ホスト」の写真が炎上したきっかけになったんですか?

ちいめろ 有名になるなら、人と同じことをしても目立てないなと思いました。そんなときに、たまたま見ていた雑誌で「ホスト」というキーワードが目に留まったんです。そこから徐々に、“琉ちゃんのホスト化計画”が始まりました。髪を染めて、ホストっぽいヘアアレンジをがっつりまねして。

実際に、息子のホスト風写真を投稿してみると、ブログのランキングも一気にガーンと上がっていきました。これは、琉の知名度も上がるし、ブログのランキングも上がるし、一石二鳥だなと思いましたね。

でもそんなときに、友だちが私の悪口が書かれている掲示板をたまたま見つけて、知らせてくれたんです。掲示板を見てみると、「自分って、こんなに陰でたたかれてたんだ!」という事実を目の当たりにしました。それまで、ブログにはそういった悪口やアンチコメントはあまりなかったんです。

でも、その出来事をきっかけに、「アンチ」の存在を知りました。そのあとも、閲覧数が上がれば上がるほど、子どもが髪を染めたり派手なファッションをすることをよくないと思っている人からの書き込みが増えていきましたね。

――掲示板を見たときはショックでしたよね・・・。

ちいめろ 目にしたときは、やっぱりすごくショックでしたね。掲示板を見て、自分がこれだけたたかれているというのを知りましたし、書き込まれている内容が身内にしかわからないような内容だったこともショックでした。

当時はかなり凹みましたし、人間不信にもなりました。なんなら今もずっと、人間不信なところはあります。友だちも作りづらくなってしまったし。初めて会った人だと、「この人、本当に大丈夫かな?」「私から情報を抜き出したくて近づいてきているのかも?」などと、疑心暗鬼になってしまうところがあるんです。

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