ワクチンの効果を期待するには、高い接種率を維持することが大切
ワクチンは高い接種率を維持することでVPDの発生やまん延を防いでいます。予期せぬトラブルで生活環境が変わり、その影響がワクチン接種率低下にまで波及すると、あっという間に姿をひそめていたVPDが顔を出し始めます。そんな病気は見たことも聞いたことがないから接種は不要だとは考えないでください。
接種率を高く維持できているから、まわりの人もかからなくなっているのです。接種したくても接種できない人もこうして守られるのです。定期接種として流通しているワクチンは、安全性が高く、効果も高い実績がある医薬品です。普段元気なお子さんだからこそ、接種できる年齢になったら、1日でも早く接種を済ませて自分もまわりの人も守れる安心安全な生活を続けましょう。
1歳になっての予防接種は忘れてはいけない大切なイベントです。くれぐれもお忘れなく。
文・監修/太田文夫先生 構成/たまひよONLINE編集部
現在紛争が起こっている地域で生活環境が悪化した結果、ポリオ患者が発生しましたが、紛争当事者間で合意が得られ、生ポリオワクチン一斉投与のために一時停戦することに。太田先生は「紛争より感染症排除を優先すべきだということは、紛争当事者間でも共通理解されてはいるようですが・・・、これがきっかけで紛争そのものも終結に結びついてほしい」と話します。
●記事の内容は2024年9月の情報であり、現在と異なる場合があります。
監修者
【小児科医】太田文夫 先生
PROFILE:おおた小児科・院長ワクチンで防げる感染症から子どもを守りたい小児科医。NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会副理事長。B級グルメめぐりが趣味。広島生まれのカープファン。先生が着ている赤いTシャツには、「ワクチンうって麻疹・風疹撲滅」と書いてあります!
配信: たまひよONLINE
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