愛犬はどのような場所で寝ていますか?飼い主さんから見ると眠りにくそうだったり、窮屈そうだったり、意外な場所で寝ていたり……。実はそこにはさまざまな理由があるのです。今回は、寝る場所からわかる犬の心理を、哺乳類学者の今泉忠明先生が解説します。
どうして寝る場所で犬の気持ちがわかるの?
犬は「家族全員を見渡せる場所」を好んで寝場所にします。
一見、「ひとりでいたいのかな?」と思えるような狭い場所や部屋の隅で寝ていても、そこが大好きな家族の存在を感じられて安心できる場所だということ。
野生時代の犬は、小さな物音ひとつでもすぐに動き出せるほど、眠りが浅かったといわれています。そうした本能は家庭犬になっても残っており、寝ているときでも家族の気配を感じているのです。
一方で、ところかまわず“ヘソ天”で熟睡する犬も。敵のいない安心できる環境なればこそですね。