アプリや迷惑電話防止機能を導入して特殊詐欺犯罪を未然に防ぐ
■詐欺対策用電話機
迷惑電話防止機能つき電話機には、かけてきた相手に通話を録音する旨の警告メッセージを流したり、通話内容を自動的に録音する機能が搭載。「犯罪者は声を残したくないため、これらの機能は詐欺を防止するために有効です」
■詐欺対策アプリ
「Whoscall」は、電話帳に登録されていない電話番号を26億件のデータベースとAI技術を用いて識別。迷惑電話・SMSをブロックするアプリ。「スマートフォンにダウンロードするだけで、迷惑SMSを自動で振り分け、詐欺電話を事前に拒否してくれて安心。自分で設定するのが難しい親なら、子どもが設定してあげると◎」
■親子のコミュニケーション
「ふだんから会話の多い家族なら、『最近こういう投資を始めてね』など、会話の中から犯罪を察知することができるはず」。電話やメールなどで日頃からコミュニケーションを取り、何でも話しやすい環境づくりを心がけましょう。
最近の詐欺犯罪は手が込んでいるらしい
詐欺の手口は、日々進化しています。新たな手法が次々に出現するため、常に情報のアップデートを行いましょう。
■子や孫の動画でだます「ディープフェイク」
近年アメリカで発生している詐欺犯罪で最も多いのが、人物の画像や音声などを人工的に合成するAI処理技術「ディープフェイク」を使った詐欺。
「3秒以上の動画があれば家族そっくりの画像や音声が作れるため、子どもや孫に成りすますことも簡単。日本でもこれから増えてくるはずなので、安易にSNSに写真や動画をアップしないよう注意を」
■ロマンス詐欺は半年かけてだましてくる
実は年配の女性にも多い、ロマンス詐欺の被害。「最初は警戒していても、犯行グループは半年、1年と時間をかけて人間関係を構築。恋愛感情を抱かせたうえでお金を振り込ませるため、防犯意識の高い人でもだまされてしまうんです。SNSで友達申請してくるアイドルや俳優、外国人パイロットなどは、全員ロマンス詐欺と疑って」
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強盗も特殊詐欺も、きちんと対策すればちゃんと防ぐことができます。ご両親に呼びかけ、ぜひ一緒に取り組んでくださいね。
イラスト/さかがわ成美 取材・文/恩田貴子
配信: レタスクラブ
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