宮崎県在住の40代読者・Yさんは、複雑な家庭環境で育ち、幼いころは辛い日々を過ごしていたという。
そんな彼女の心の支えになったのは、小学生の時に泣き叫ぶ彼女に声をかけてくれた、母親ほどの年齢の女性の存在だった。
Yさんはその人に、感謝の気持ちを伝えたいと考えている。
<Yさんの体験談>
小学生時代の私は他人とのコミュニケーションが全くできなくて、人一倍無口で大人しく、友達もいない日々を送っていました。
学校へ向かう登校班はあるものの、帰りはいつも一人。その日も、放課後一人で帰宅していました。
声を張り上げ、泣き叫ぶと…
大好きな空想をしながら、下を向き歩いていると、地面へダイブするように、思いきり顔から転倒。突然の出来事で動けず、座り込んだままに。
顔が痛いと思って手でおでこを触ろうとした瞬間、ぬるっとしたものが鼻のあたりを流れました。
鼻血です。
膝も痛かったので見ると、すりむいて血が出ていました。出血量もとても多かったと記憶してます。
私は声を張り上げ、泣き叫びました。
すると、目の前にあった家から女性がでてきました。
玄関に招き入れられて…
「あらら、どうしたの? 大変! こちらへいらっしゃい」
私が怪我をしていることに気付くと、女性は私を玄関に招き入れ、そこに座らせました。
そしてお湯を張った洗面器やタオル、消毒液、脱脂綿などを持ってきてくれて、私の顔を何度も丁寧に拭き、鼻血が止まるまで詰め物を何度も替えて、大きくすりむいて出血もある膝も処置してくれたのでした。
時間にすると、1時間程だったと思います。
私は血まみれでしたから、玄関は血で汚れてしまっていました。
とんでもないことをしてしまった。そんな思いで頭がいっぱいになりました。
配信: Jタウンネット