確かに目元が似てる!大ブレイク目前 20歳俳優の“まさかの父親”。ポテンシャルの秘密は

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ブレイクするポテンシャルそのもの

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 では、タイミングがきたら彼はどう演技するか。若手中の若手にしか許されない反則技を使うのである。第3話、みのりとの事実上のデートである海辺のレストランでの場面。アイスドリンクを飲んだ渉が、口元にクリーミーな泡を付着させる。

 ベタといえばベタな可愛さ。でもあざとくはない。どこまでも人懐っこいその泡。何度もやられては効果が薄れる。受けて受けて、タイミングを待ったからこそ、一回限りの反則技的な口元のアワアワ。破壊力は絶大。

 この泡効果は、彼が確実にブレイクするポテンシャルそのものでもあった。実際、同作を追い風にして、疾風怒濤、スターダムを駆け上がり中なのだが、でも彼のポテンシャルが最初に提示された作品は他にある。

手首も含めた右手


 金子隼也と共演したBLドラマ『パーフェクトプロポーズ』(フジテレビ、2024年)だ。金子扮する主人公・渡浩国は連日の仕事で精神、肉体ともに疲弊するサラリーマン。ある夜、へろへろの帰路で中学時代の友人である深谷甲斐(野村康太)と再会し、甲斐が居候するようになる。

 甲斐が作る食事によって、浩国は身も心も温まる。で、肝心のポテンシャルなのだが、第2話、それは甲斐が焼きそばのトッピング用の目玉焼きを調理する場面。画面奥で調理する甲斐がフライパンを見つめるとき、目玉焼きの焼き加減を確かめるフライ返しを持つ右手に注目。正確には手首も含めた右手。この手首から手の甲にかけてのゆるやかな傾斜具合がやたらと生々しく、色っぽい。

 あぁ、この人の才能はきっとこの右手周りに凝縮されてるんだなと感じるくらい、何かが宿っている。浩国の前に目玉焼きをトッピングした焼きそばの皿を差し出すときも右手。でも惜しいことに、手首も手の甲も写らない。

 これは単なる物撮りショットにも見えるから、撮影現場では野村の右手で撮影せずに、誰かスタッフが吹き替えているかもしれない。なかなか素晴らしいトーンのBL作品だっただけに、この右手のポテンシャルを決定的に生かしきれていないことが同作唯一の欠点だった。

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