“浅煎りコーヒー”が持つ効果
さらに、浅煎りのコーヒーには、血糖値をコントロールする上で重要な成分であるトリゴネリンも含まれています。
トリゴネリンは、血管の機能を改善して、脳神経細胞で活性化する物質で、トリゴネリンがあることによって神経同士をつなげている軸索を伸ばすことができます。
それにより記憶力の向上などの効果があると報告されていますが、トリゴネリンには血糖値を下げる作用もあります。
トリゴネリンは焙煎すると、ニコチン酸(ナイアシン)、いわゆるビタミンB3になってしまうので、血糖値を下げる効果としては生豆になればなるほど有利であると言えます。
コーヒーは焙煎状態で効果が変わってくる
コーヒーは浅煎り、中煎り、深煎りと焙煎するごとに健康効果を生み出す物質が変わってきます。
浅煎りであればあるほど血糖値のコントロールに有利ですし、脳の機能の改善効果も得られます。
中煎りは少し酸味が強くなりますが、最も抗酸化物質が多い状態です。
深煎りは香りの成分が強く出て、リラックス効果が得られますし、ミトコンドリアの活性効果が一番強いです。
焙煎状態によって全く違う健康ドリンクになるので、各種のコーヒー豆を取り揃えて飲むのもいいのではないでしょうか。
(TEXT:山田周平)
▼動画でもっと詳しく知る
画像提供:Adobe Stock
配信: クックパッドニュース