月見バーガーきっかけで彼氏と破局!「もうダメだ別れよう」と決断に至った彼の一言とは?

月見バーガーきっかけで彼氏と破局!「もうダメだ別れよう」と決断に至った彼の一言とは?

月見バーガーで価値観の違いが露呈

なので効率重視の直也さんの考えに賛同はできませんでしたが、考え方は人それぞれなので「直也さんはそういう人なんだな」と思うことにしました。

「どちらの考え方が正しいとかはないと思うので。ですがその数日後、今度は私がマクドナルドの月見バーガーを買って帰ったら、また『バカだな。エグチ(エッグチーズバーガー)っていう月見バーガーにベーコンが入っていないだけのメニューがほぼ半額くらいの値段であるの知らないの?CMに踊らされてこんなの買っちゃて思うツボじゃないか』と言われて頭にきてしまって」

彩芽さんが食べたいのはエグチではなく、あくまで月見バーガーであり、秋の風物詩として毎年楽しみにしているイベントのひとつだったそう。

「確かにエグチよりは値段はお高めかも知れませんが、私にとっては秋刀魚(さんま)や松茸並みに秋を感じられる大切な食べものなんですよ」


そして彩芽さんが「なぜ自分の考えを私に押し付けるの?私が月見バーガーを買ったところで別にあなたには迷惑かけてないと思うし私の考え方だって認めてよ」と言うと直也さんは露骨に嫌な顔をしました。

「その瞬間もうダメだ別れようと思いました。私と感性の合う男性はほかにたくさんいると思うし、そういう男性を見つける方が直也とグチグチやっているより早いと考えを切り替えたんです」

お別れを告げたら…

直也さんに別れを告げると「僕もそんな風にすぐ感情的になって別れるとか言う女性とはやっていけないから」と了承してくれたそう。

「直也は、私がヒステリーを起こして『別れる!』と駄々をこねていると思っているようでした。まぁどうせ別れるのでどう思われてもいいのですが」

踏んだり蹴ったりだった彩芽さんでしたが、今回のことで、自分が物事を効率的にではなく全体の空気感ごと楽しみたいタイプだと改めて気がつくことができたことはプラスになったと言います。

「別に私と全く同じ考えの人がいいと言っている訳ではなく、お互いの考えを認められるかどうかが大事だと思うんですよね。いい感じに折り合いがつけられる男性が見つかるといいのですが…」と苦笑いする彩芽さんなのでした。

<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

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