21歳差の男女が葛藤を乗り越えて“夫婦“になったワケ「親と妻の両方を介護なんて…」の声も

21歳差の男女が葛藤を乗り越えて“夫婦“になったワケ「親と妻の両方を介護なんて…」の声も

 夫婦の形はさまざま。登録者数10.5万人(2024年9月現在)を誇るYouTubeチャンネル「若埜ん家(わかのんち)」で日常生活を発信しているえみさん(52歳)とかいさん(31歳)は、じつに“21歳差”の夫婦として注目されています。


出会った当時、41歳と21歳だった2人はなぜ、惹かれ合ったのか。そのなれそめを、将来像と共に聞きました。

初対面のえみさんは「26歳だと思っていた」


――お二人は職場の工場で出会ったそうですね。当時、えみさんは41歳で、かいさんは21歳でした。

えみ:3人の子どもを抱えるシングルマザーでしたので、いろいろな会社で派遣社員として働いていました。正社員よりも割のいい求人が多く、契約期間もまちまちという中で働いていたのが、当時の工場だったんです。ある日「20歳くらいの新しい子が入ってくるみたい」と職場で噂を聞き、私が担当していた鉄板の加工部門にかいちゃんが配属されて、教育係になりました。子どもと年齢が近かったし、当時は先輩として「お母さんが教えたろか!」みたいな気持ちでしたね(笑)。

かい:高校卒業後、出会った工場で働くまではアルバイトを転々としていました。じつは当時、僕自身は恋愛感情がわからなかったんです。人を好きになるって、何だろうと思うほどで。でも、えみにはなぜかビビッと来るものを感じました。職場の人たちとの初対面で挨拶したとき、10メートルほど離れていたのに「この人と付き合いたい」と直感したんです。

――運命を感じるエピソードですね。当時、えみさんがシングルマザーだと知っていたのでしょうか?

かい:知っていました。入社してすぐ、職場の人からえみの話を聞いたんです。初対面では26歳ぐらいだと思っていたのに「41歳やで」と聞いたときは驚いたんですけど、どうにかして付き合いたいと思っていましたね(笑)。一緒に働いているうちに内面の魅力も分かってきたので、さらに好きになっていったし、恥も何もかも捨てて、えみを「オトしたい!」としか考えられなくなりました。

かいさんから「外の世界に連れ出して」とアプローチ

――初デートでは、映画館に行ったと明かしています。職場の先輩と後輩だったお二人がなぜ、一緒に出かけることになったのでしょう?

えみ:出会ってから4~5か月後でしたね。工場では年2回、夏と冬に10日間ほどの長期休暇があったんです。私は子どもがいたので、息子が習っていたサッカーの試合に手伝いに行ったり、普段では参加できない行事もあってバタバタしていました。

そんなときにふと、かいちゃんから「休みのあいだ、一回も外出していなくて。外の世界に連れ出してほしい」と、メッセージが来たんです。もともと、仕事上でやりとりするためのLINE交換をしていても、プライベートの連絡は取っていなかったので驚いて一度は「サッカーとかで忙しい」と返信したんですけど「かわいそう……」と思い直して、オッケーしました。

――デート当日はどうでしたか?

えみ:そうですね。かいちゃんに好意を抱かれているとは思っていなかったし「悩みがあるなら、聞いてあげようかな」と軽い気持ちで、ショッピングモールで待ち合わせました。最初、映画を見る予定はなかったんですけど、かいちゃんが私の趣味に合わせてくれて、ディズニー映画の『マレフィセント』を見たんです。あの日をきっかけに「ディズニー、ええな!」と言ってくれるようになり、今では、かいちゃんも大のディズニーファンになりました(笑)。

――お子さんのいるシングルマザーだと知っていたかいさんとしては、誘うのも勇気が必要だったのではないですか?

かい:それほど、なかったかな。こっちから仕掛けようというか「外の世界に連れ出してほしい」とメッセージを送れば、どこかで引っかかって「会えるんじゃないか」と期待はしていました。

えみ:仕事中に何度か、ふざけながらデートに誘ってくることはあったんです。でも、私がそのたびに断るものだから、内心ではかわいそうとも思っていて……(笑)。初デートで見た映画はレイトショーで、その日、最後の回だったんです。上映時間までは車内で待ちながら、初めてプライベートでじっくりとしゃべって、年の差を感じなかったし、おたがいのフィーリングが合うと感じていました。

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