慣れるまで不安だったけど…。幼稚園・保育園で子どもはこんなに成長する!? 親が気を付けたい声かけは?

慣れるまで不安だったけど…。幼稚園・保育園で子どもはこんなに成長する!? 親が気を付けたい声かけは?

保育園や幼稚園に入園したばかりの頃は、不安がいっぱいですが、ふとした時に子どもの成長する姿を発見することがあります。「たまひよ」アプリユーザーから寄せられた我が子のほっこりエピソードとともに、保育士・幼稚園教諭の資格を持ち、子育てアドバイザーとして活躍する高祖常子さんに話を聞きました。

ママ&パパが見つけた我が子の成長の姿とは

まずは、園での子どものエピソードを紹介します。

◾️小さな怪獣のはずが…
「家では小さな怪獣さんなのに、園ではとても穏やかでおりこうさんで何も言うことはないです!と先生からほめられたこと。そう言っていただけてありがたいですし、家ではありのままでわがままを出せているのかなと思い、うれしかったです。これからもがんばります!」(ここ)

◾️ほかの子からの刺激?
「はいはいしかしなかった息子が急に歩こうとしていました。先生が手繋ぎで歩いてくれたり、他の子からの刺激受けていて歓喜!」(&)

◾️生活習慣が身についた
「保育園で靴を揃える、ご飯を食べる時は正座をすることを覚え、家でも習慣となりできるようになったことです」(はな)

◾️英語が身についた!
「公立の保育園なのですが、工場の多い地域柄、外国籍の子が同じクラスの3分の1を占めています。お便りや案内表示も何カ国語も用意してあり、先生も英語の手遊びなど、工夫して子どもと触れ合っています。おかげでうちの子も英語をよく話すようになり、いい勉強になっているようです」(えり)

◾️協調性
「上の子は1人目で子どもの集団の中ですごしたことはなかったのに、意外に協調性があったことです。こんな自我が爆発している子どもの集団をまとめあげている先生は凄いなと思う日々です」(むっちゃん)

◾️順応性にびっくり
「認可外保育園から認可保育園に転園。『友だちができるかな〜』『不安がらないかな〜』『送っていったら泣くだろうな〜』と、思ったらすんなり馴染んだ!順応性すごい!」(めぐまま)

◾️身振り手振りでリズム遊び
「家で一緒にやったことない手遊び歌などを保育園で覚えてきて、テレビで偶然その歌が流れた時に自分で身振り手振りしながらリズムに乗っているのを見た時には驚きでした~!保育園でいろんなことを学んでいるんだなと感動しました」(yuri)

◾️スプーンが使える
「保育園ではスプーンも使えるし、靴も自分で履けるみたいです」(ゆっちゃん)

◾️元気いっぱい遊んでる!
「保育園で元気いっぱいに遊ぶようになった息子。買ったばかりのズボンの膝に穴を開ける!そして、次のズボンも数週間で穴が開いた時はビックリしてもう笑えました!」(柚子)

「集団生活の中だからこそ成長することはたくさんあります」と専門家

入園するまでは心配ばかり。けれども園での生活で子どもは確実に成長しているもの。園での成長と、家庭での関わりについて高祖常子さんのアドバイスをお届けします。

「皆さんの体験談、微笑ましく拝見させていただきました。
子どもが入園となると親としてはいろいろ心配や不安もありますが、『すんなり馴染んだ!順応性すごい!』(めぐまま)というコメントにもあるように、子どもの順応力には驚かされます。

もちろん個人差があるため、園生活に慣れるまで時間がかかる子もいますが、先生はプロですから、子どもに寄り添いながら声がけや対応をしてくれます。子どもが、『安心できる場所なんだ』という実感を持ち、『ママやパパが必ずお迎えに来てくれる』という安心感を感じられると、園生活を楽しむことができるでしょう。

そのためにも、園に預けるときに、無言で立ち去ったり、しかりつけるようなことはやめましょう。『今日はどんなことして遊ぶのかな?』『ママもお仕事頑張るね』など、ポジティブな声がけをするようにしましょう。

『子どもの集団の中ですごしたことはなかったのに、意外に協調性があった』(むっちゃん)というコメントにもあるように、園生活の中ではいろいろな子どもや大人がいますから、多様性や協調性を学ぶこともできます。
『自分で身振り手振りしながらリズムに乗っているのを見た時には驚きでした~!保育園でいろんなことを学んでいるんだなと感動しました』とyuriさんが書いてくださっていますが、さまざまな遊びにも触れる機会も増え、遊びを通して子どもたちはたくさんのことを学んでいきます。

『家ではありのままでわがままを出せているのかなと思い、うれしかったです』(ここ)というのは、本当にその通りです。よく『うちではわがままばかりで困ります』と言うご相談がありますが、園生活の中で頑張っていること、これは社会性が育まれているということです。子どもも集団生活で疲れていますから、家の中でわがままを言えたり、だらだらしたりできることは、家の中が安心して自分自身を出せる場になっているのだと受け止めましょう」(高祖常子さん)

子どもたちは、集団生活や遊びの中でたくさんのことを学んでいます。けれども集団生活で疲れもあるので、家では少しのわがままは大目に見てあげることも大切ですね。
(取材・文/酒井範子、たまひよONLINE編集部)

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年6月の情報で、現在と異なる場合があります。

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