絵本作家が郵便局で体験した可愛すぎるエピソードに15万人ほっこり 1円切手30枚買おうとしたら、女性局員が「30枚だと...」 

絵本作家が郵便局で体験した可愛すぎるエピソードに15万人ほっこり 1円切手30枚買おうとしたら、女性局員が「30枚だと...」 

絵本作家のきたがわめぐみさんが体験した、絵本のように可愛らしいエピソードが、X上で話題になっている。

2024年10月23日、きたがわさんが自身のXアカウント(@kitagawamegumi)投稿した呟きをまずはご紹介しよう。

「郵便料金の値上げで、不足分の1円切手を30枚買いに行ったら、係のお姉さんが切手を見て一瞬考えて『あの…50枚からになってしまって申し訳ないのですが、50枚だとかわいいくまちゃんの切手があります。30枚だとおじいさんです…』と教えてくれたくまちゃんの切手がこちらです。かわいい。(お姉さんも)」

「かわいいくまちゃん」の切手があることを教えてくれるお姉さん、なんてチャーミングなんだ……。そんなお姉さんに教えてもらい、きたがわさんが購入した切手が、こちら。

日本郵便のオリジナルキャラクター「ぽすくま」デザインの切手だ。ちなみに「おじいさん」というのは日本の近代郵便制度の創設者のひとりで、「日本近代郵便の父」と呼ばれる前島密のことである。

偉大な人であるのは間違いないから前島密にはちょっと悪いけど、確かにぽすくまデザインの方が、可愛いよね……。

「局員さんの言い方があまりにも可愛く…」

投稿者のきたがわさんは元幼稚園教諭で、「おトイレさん」シリーズ(教育画劇)や「バスまってる」(えほんの杜)「おもちちゃん」(アリス館)「にっぽん いいもの みてみて大会」(理論社)などを手掛ける絵本作家。この日は、11月2日から開催する紙と郵便局をテーマにした自身の個展のお知らせのはがきを出すため、切手を買いに郵便局に行ったのだという。

24日、Jタウンネット記者の取材に応じたきたがわさんに「かわいいくまちゃん」の切手があるとお姉さんにオススメされたときの感想を改めて尋ねると、こう語った。

「『そのおじいさん、郵便の偉い人じゃなかったかな…』と思いながらも、局員さんの言い方があまりにも可愛くてかわいいくまちゃんの方を選んでしまいました。当然前島密さんの事はご存知で、私に分かりやすいように『おじいさん』と言ってくださったんだと思います」

そして、ぽすくまの切手を手にしたときは「可愛い上に、シールタイプで便利…!とにっこりしました(もちろん密さんも格好良いんですけどね。笑)」。

切手の可愛さと便利さにきたがわさんもにっこり。郵便局のお姉さんとのやりとりに我々もにっこり。たくさんの笑顔を生み出したエピソードに対し、X上では15万件を超える「いいね」(25日夕時点)や、こんなコメントも寄せられている。

「ぽすくまは睫毛が長いからかわいい。前島密にもかわいさを見つけていきたい」
「おじいさんはおじいさんでも郵便の仕組み作った日本郵便の父なのにこの扱いウケるな。確かにぽすくまちゃんは正義」
「郵便に関心を持ってもらえたとしたら前島翁も本望ではないですかね」
「ぽすくまちゃんも可愛いし、うちの近所の郵便局ではおじいさん(前島密)の方を『ひそかさんあります?』『ひそかさんね、ここの引き出しに…』と局員間ではお名前で呼んでて、こちらも可愛いんだ」
「1円切手よく使うようになったから次買いに行くときおじいさんじゃなくてくまちゃんありますか?って聞いちゃいそう」

ちなみに、ぽすくまデザインの1円切手の販売が開始されたのは2021年4月。同年1月28日の日本郵政社長会見によると、新聞に前島密デザイン以外の1円切手を望む投書が掲載されたことをきっかけに、増田寬也社長が日本郵便に新切手の発行を提案したんだとか。

1951年に前島密の1円切手が登場した時以来の、新1円切手は、そのデザインの可愛さからすぐに大人気に。それを受け、21年8月には、前島密の1円切手が”カラフル”になって2万部限定で販売されたこともあるらしく……前島さん、日本郵便にかなり愛されている。

これから郵便局で1円切手を買うときは、かわいいぽすくま一択! と思っていたが……前島密も捨てきれず、かなり悩んでしまいそうだ。

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