飼い主さんの体調不良や入院などで、愛猫のお世話をできない状況に陥る可能性はゼロではありません。そこで今回は、飼い主さんが愛猫のお世話をできなくなったときにすべき準備や注意点について、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に伺いました。
猫のお世話をできない状況になったときにまずすべきこと
――体調を崩したり、数日入院することになったりして愛猫のお世話ができなくなった場合、飼い主さんはまず何をすべきか教えてください。
白山先生:
「まずは、代わりに猫のお世話をしてくれる人や、預け先を探すことが大切です。そのほか、フードの残量などお世話に必要なものの確認と、かかりつけ医の診察券や連絡先などの確認も行うようにしましょう」
――友人やペットシッターなどに自宅で面倒を見てもらう場合と、ペットホテルなど自宅とは違う場所に預けて面倒を見てもらう場合、それぞれで愛猫のお世話を任せる前に準備すべきものを教えてください。
白山先生:
「友人やペットシッターなどに自宅で面倒を見てもらう場合は、ペットの情報をメモしたものと、お世話のスケジュールや注意点などを書いたメモ、かかりつけ医の診察券や連絡先などを用意しましょう。また、お世話をしてもらう人のニオイがついたものなどを、愛猫に先に嗅がせておくとよいでしょう。
ペットホテルなど、自宅とは違う場所に預けて面倒を見てもらう場合には、愛猫が食べ慣れているフードを持参するほか、飼い主さんや自宅、猫自身のニオイがついたグッズも持っていくようにするといいでしょう」
日ごろから猫のお世話に関して準備しておくべきこと
――飼い主さんが猫のお世話をできなくなったときに慌てたり、愛猫に負担をかけたりしないためにも、日ごろから準備しておくべきことや、意識しておくべきことがあれば教えてください。
白山先生:
「預け先やお世話してもらう人はもちろん、かかりつけ医なども事前に決めておくようにしましょう。また、知らない人にいきなり預けられるのは猫にとって負担になるので、時々預ける練習をしてみるとよいでしょう。自宅にお世話をしに来てもらう場合にも、ふだんから慣らしを行っておくのがおすすめです」
飼い主さんが愛猫のお世話をできない状況になったときに、代わりにお世話できる人や預け先がないのは困りますし、愛猫にも大きな負担をかけてしまいます。いざというときのためにも、ふだんから準備しておきましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
取材・文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
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※記事の内容は2024年7月時点の情報です。