「静かだから目を向けると、テレビを見ていた」
飼い主さん:
「食卓にいるときはいつもおもちゃをくわえて足元にじゃれてくるのですが、その日は違いました。『静かだな』と思って目を向けると、テレビにくぎ付けになっていたのです」
ふだんはテレビに犬が映ると唸って威嚇するたぬきちくんですが、この日は違いました。
飼い主さん:
「このときは真剣に見入っていました。その光景が面白くテレビの中で泡まみれになるわんちゃんを見て、同情しているのかなと思い写真を撮りました」
――お風呂でのたぬきちくんの様子はいかがでしたか?
飼い主さん:
「いつも洗い始めるとおとなしくしてくれるのですが、それまではお風呂場の中で逃げまわります。この日もシャワーを出した瞬間に隅っこへ逃げていきました。『まさか自分まで!?』と思ったのかもしれないです」
そんなたぬきちくんの様子は、X(旧Twitter)で大きな反響を呼ぶことに。
飼い主さん:
「コメントなどでたくさん反応をいただけて、とても嬉しかったです」
【獣医師解説】犬がテレビを見る心理は?
テレビを眺めていたたぬきちくんですが、この行動から考えられることをいぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に伺いました。
――たぬきちくんのように、犬がテレビを見る際の心理を教えてください。番組の中身を理解しているのでしょうか?
岡本先生:
「シャワーの音や犬の鳴き声などから、自分と同じようにシャワーされていると理解している可能性はあると思います。
静かに真剣に見ていることから、音でシャワーされているときのことを思い出したり、シャワーされているほかの犬に興味を示したりしたのではないかと思います」
――テレビに興味を示す犬とそうでない犬の違いは何でしょうか。
岡本先生:
「その犬によって、興味対象(犬の映像や犬の鳴き声、動くものなど)や注意を引く内容(チャイムの音など)がテレビにあるかどうかだと思います」
写真提供・取材協力/@tanuki20200215さん/X(旧Twitter)
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/岩井まどか
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2024年7月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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