NHK大河の一条天皇がハマリ役だった塩野瑛久、黒柳徹子をハイテンションにデキる四天王に仲間入りした「短所が長所になる俳優」

 放送中の菜々緒主演ドラマ「無能の鷹」(テレビ朝日系)で、実は有能で努力家なのに、気弱そうな見た目と態度、いざという時になるとお腹が緩くなってしまうことから「できないヤツ」だと誤解されやすい鶸田道人(ひわだ・みちと)を演じている塩野瑛久に、ネット上である指摘をする声が続出しているようだ。

 塩野といえば、放送中の大河ドラマ「光る君へ」で一条天皇を好演。10月20日放送の第40話「君を置きて」で一条天皇は崩御したため、ネット上には「一条天皇ロス」を嘆く人々の声が数多くあがっている。塩野の姿を見たければ「無能の鷹」を視聴すれば良いのだが、「一条天皇を演じている美しい塩野をもう一度見たい」と嘆く声が非常に多い事態となっている。

 塩野は「無能の鷹」の番宣のため、10月10日放送の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)にゲスト出演したのだが、「王子様タイプ好き」で有名なMCの黒柳徹子は、番組冒頭から“テンション爆上がり”。塩野を前にして「あの役(一条天皇役)を拝見した時は、こんなきれいな顔があるのかと思ったくらい、本当驚きました。今日お目にかかるのを本当に楽しみにしてました」と明かし、番組終了までの30分間、ずっと笑顔でゴキゲンだった。

 黒柳のテンションをアゲてくれる王子様といえば、ディーン・フジオカ、ソロキャンパーとして活躍中のヒロシ、昨年4月18日放送回でその威力を発揮して視聴者を驚かせた町田啓太の3名が有名だが、この日、塩野も仲間入りを果たし、「徹子を悦ばせる王子様四天王」の1人になったと言っていいだろう。塩野は驚くほど平安時代の装束は似合うのに、現代のスーツや年齢相応のカジュアルな服装が「おや?」と目を疑うほど似合わない、と指摘する声がネット上には少なくない。これは俳優としてかなり厳しい短所と思われるが、キャップよりもそびえ立つ巾子(こじ)と長く垂れ下がる纓(えい)の付いた冠のほうが似合う20代俳優は、塩野以外に思い浮かばない。

 ということは、「短所を長所にできる稀有な俳優」と言い換えても許されるのではないだろうか。今後は平安時代から室町時代を舞台にした作品の公家系キャラは、塩野の独壇場となることだろう。

(津島修子)

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