10月29日は「世界乾癬デー」。乾癬(かんせん)とは、免疫反応の異常によって発症する全身性の慢性炎症性疾患です。日本では40~50万人以上が患っているといわれています。
5つの病型のうち約90%を占める尋常性乾癬は、皮膚が赤くなったり銀白色の鱗屑が現れたりするなどの症状があります。肘や膝などの関節付近で確認されることが多いといわれます。
あまり耳慣れないかもしれませんが、日本では複数の芸能人や著名人が公表するなどしており、疾患の知識が広がってはいるようです。万が一、自分が患ったときのことを考えて、どんな生活を送ることになるのか、知っておくのもよいのではないでしょうか。
フリーアナウンサーの高島彩さんは自ら乾癬であることを公表していて、乾癬治療薬を開発するバイオ医薬品開発企業のアムジェンによる疾患啓発活動のアンバサダーにも就任しています。10月29日から配信される啓発動画では、自身の体験談を語っています。
この世界乾癬デーをきっかけに、乾癬とはどんなものなのか、乾癬を患う人たちの声を紹介していきましょう。
「定期的に皮膚科で薬をもらっている。頭皮からははがれた皮膚がフケのように落ちるので、黒い服が着られない」「酷いときはかゆくて眠れなくなり、注射を定期的に打っていた」「かれこれもう20年。薬を塗れば治まるけど、塗らないとまた出てくる。冬場は乾燥してとくにつらい」など、ネット上では悩ましい声が多く見つかります。
アムジェンによれば、乾癬は完治が難しく、症状がよくなったり悪化したりすることを繰り返すため、治療を中断してしまうこともあるそうです。治療をあきらめてしまう人もいる中、最適な治療法を見つけるためにも、同じ患者さん同士のつながりや情報交換が大切といわれています。そうして乾癬の正しい知識が広がるといいですね。
配信: アサジョ