何を選べばいい?歯科医師がおすすめする歯磨き粉についてヨコデンタルクリニック院長の横引良評先生にお伺いしました。

何を選べばいい?歯科医師がおすすめする歯磨き粉についてヨコデンタルクリニック院長の横引良評先生にお伺いしました。

いろいろな成分が含まれ、フレーバーも、効果もさまざまな歯磨き粉。

何を選んだらいいかわからなくなってしまいますよね。

今回は、どんな効果を望むのか、ジャンル別おすすめ歯磨き粉について、ヨコデンタルクリニック院長の横引良評先生にお話を伺いました。

歯科医師がジャンル別におすすめの歯みがき粉を紹介します!

一人ひとりのお口の中の状態により、おすすめの歯磨き粉は変わってきます。

今回は、ジャンル別におすすめの歯磨き粉を5つ紹介します。

1.歯周病予防

2.知覚過敏症状予防

3.ホワイトニング

4.フッ素配合

5.子どもの虫歯予防

1.歯周病を予防

歯周病予防の歯磨き粉は、歯ぐきなど弱ってきた部位をやさしく、じっくりと磨けるのが特徴です。

歯ぐきや歯周ポケットに薬用成分が長くとどまるため、使い続けると効果が出てきます。

2.知覚過敏症状予防

毎日のブラッシングにより、痛みの伝達をブロックするとともに、歯がしみる不快な痛みを軽減することが期待できます。

3.着色汚れを浮かせるホワイトニング

弱アルカリ性のペースト状で、着色汚れやタバコのヤニを落とし、歯を白くします。

またフッ素配合のものは、むし歯の発生と進行を予防します。

4.フッ素配合で虫歯予防

高濃度フッ素(1450ppm)配合し、むし歯を予防します。

ソフトペーストのため、フッ素がお口のすみずみまで広がりやすいです。

5.お子さんの虫歯予防

子ども用のフッ素の滞留性を高めるコーティング剤配合で、お子さんの歯をむし歯から守ります。

選べる香味で、お子さんの好みの歯磨き粉を選べます。

歯磨きを嫌がるお子さんもいらっしゃると思いますが、お好きなフルーツ味などのもので、ミント感があまり強くないものを選んであげると良いでしょう。

子どもに大人用の歯みがき粉を使用しても良い?

6歳未満のお子さんには、フッ素成分が少なめの歯磨き粉をおすすめします。

大人用歯磨き粉はフッ素が多かったり、他にもさまざまな成分が入っていたりするため、お子さんには使用しないよう注意が必要です。

なぜかというと、歯のフッ素症(エナメル質形成不全・斑状歯)や骨のフッ素症(骨硬化症)といった病気があり、歯のフッ素症のリスクは歯の形成期(生後から幼児期)までの間にフッ化物を過剰に摂取することによって引き起こされるといわれています。

このことから6歳未満のお子さんには、大人用歯磨き粉の使用を控えるよう注意書きが書かれています。

子ども用の歯みがき粉にも、フッ素は使用されていますが、大人用のものとは濃度が異なります。

年齢ごとに推奨される濃度は異なるため、その年齢に合ったフッ素濃度のものを選び、適量を使用しましょう。

また、小さなお子さんが誤飲することのないよう、歯磨き粉は手の届かないところに片付けましょう。

歯科医師の歯みがき回数は?・・・大事なのはフロスも忘れないこと

基本、朝食後、昼食後、就寝前に、1日3回磨いています。

また、歯磨きだけでなく、フロスも基本的には毎食後に使っています。

余談ですが、私はつまようじ代わりにフロスをいつも持ち歩いております。

外出先でも、食事をした際にはトイレでフロスを使い歯の掃除を行っています。

そして、朝、昼にどうしても磨けない場合でも、就寝前には必ず磨くようにしています。

自分に合った歯磨き粉を見つけよう

歯磨き粉選びは、歯周病が気になる方、虫歯が気になる方、知覚過敏が気になる方、歯の着色が気になる方など、一人ひとりに合った歯磨き粉を選択することが大切です。

一度、歯科医院を受診して、ご自身に合った歯ブラシや歯磨き粉を聞いて、効果的に磨けるようアドバイスを受けて下さい。

自分の口腔の状態にあった歯磨き粉で正しいケアをすることが、良い口内環境を維持する秘訣です。

[執筆者]

横引良評先生

ヨコデンタルクリニック院長

歯科医師・社会福祉士・介護支援専門員

1988年生まれ、広島県出身。

2023年に千葉県佐倉市ユーカリが丘・四街道地区にヨコデンタルクリニックを開院。

保険治療からホワイトニング・マウスピース矯正・ワイヤー矯正・審美歯科・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーションなど幅広い治療を提供している。

趣味は、サッカー・フットサル・ラーメン屋めぐり・温泉めぐりなど。

ヨコデンタルクリニック

https://yoko-dental.jp/

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キレイ研究室
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「今よりもっと、これからもずっときれいでいるために。」をコンセプトに、化粧品開発、ヘルスケア、ネイリストなどさまざまなジャンルの専門家が、中立の立場から「キレイ」についてのコラムを発信しています。
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