ご紹介するのは、X(旧Twitter)ユーザー@24_HNMNさんが家族に迎え入れた黒猫の「ミン」くんです。
ミンくんは、生後推定2カ月のときに保護された男のコ。保護当時の体重はわずか800グラムと、とてもか弱い子猫でした。飼い主さんがXで公開したのは、保護から1カ月ほど経った頃のミンくん。小さな体で少し不安そうな表情を浮かべながらも、まん丸おめめで周囲を眺める愛らしい姿が印象的です。
現在、4才(取材時)になったミンくんは、すっかり大きくなり、飼い主さん家族と幸せな日々を送っています。ミンくんと飼い主さん、どのようにして出会い、ともに暮らすようになったのでしょうか? 詳しいお話を伺いました。
夫の仕事場で保護されたミンくん。健康回復のため隔離生活を経て元気に
ミンくんとの出会いは、まさに突然の出来事でした。ある夏の日、飼い主さんが仕事をしている最中、夫から電話を受けました。その電話が、ミンくんと家族になるきっかけとなります。
飼い主さん:
「夫から突然、『仕事場に小さい黒猫がいるんだけど、連れて帰っていい?』って電話があったんです。夫の職場は車の通りが多い場所で、そのまま放っておくと危険だと思いました。すぐに『連れて帰ってきて』と答えました」
ミンくんが保護されたのは、夫の職場にある倉庫の裏。朝からずっと鳴いていたといいます。飼い主さんの夫は、すぐにミンくんを保護。その日のうちに動物病院で診察を受けると健康状態が思わしくないことがわかりました。
飼い主さん:
「動物病院で診察を受けたとき、ノミがたくさんついていてびっくりしました。我が家には先住猫のひなくんがいるので、ミンくんを連れて帰ってからは、すぐ別室に隔離して治療を進めました」
さらに、動物病院では「暑すぎない部屋で隔離してあげてください」とアドバイスを受けたものの、当時、飼い主さんの家にはエアコンがついている部屋が一室しかなかったそうです。そこで急遽、新たにエアコンを購入することに。ミンくんの健康を第一に考え、迅速に対応した結果、快適な環境が整えられました。
飼い主さん:
「エアコンを新設したり、先住猫がドアを開けないように対策をするなど、当初はいろいろとしなければならないことがたくさん。でも、ミンくんのために必要なことだと思ったので、環境を整えました」
そんな中でも、ミンくんは家にやって来るとすぐにリラックスしてくれたことが飼い主さんにとって何よりの救いでした。
飼い主さん:
「保護したその日から、ミンくんは前足でフミフミをしたり、ゴロンと寝転がっていました。まるでずっと家にいたかのようにくつろいでくれたのです。その様子を目にして、『本当に安心してくれているんだな』と感じました」
飼い主さん家族のケアとサポートを受けたミンくんは、少しずつ回復し健康を取り戻していきました。
先住猫のひなくんとは仲良しに。今、飼い主さんが伝えたい言葉とは?
ミンくんは、とても甘えん坊。いつも「ニャーニャー」と甘えた声を出しながらフミフミをくれるそうですよ。
飼い主さん:
「ミンくんは、家族が歩く場所に体をスリスリしたり、夜になると布団に入って一緒に寝てくれたりするなど愛情を示してくれてます。また、新しいものを見ると、すぐに飛びつくほど好奇心旺盛です。その一方、ビビりなところも。雷やインターホンの音が鳴ると、すぐに隠れてしまい、来客があるときは部屋にこもって出てきません」
そんなミンくんは、今や飼い主さんにとって「なくてはならない存在」となっているといいます。ひなくんとともに、毎日、のびのびと過ごしています。
飼い主さん:
「ミンくんは、私たち家族にとってなくてはならない大切な家族です。これからも、たくさん甘えて、先住猫のひなと一緒に元気で長生きしてほしいなと思っています。『家族になってくれてありがとう』と伝えたいです」
写真提供・取材協力/@24_HNMNさん/X(旧Twitter)
取材・文/佐東みかん
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。2024年9月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。