「本当に励まされる」との声
「ドラゴンボール」(鳥山明)、「ONE PIECE」(尾田栄一郎)など数々の大ヒット作品を世に送り出してきた週刊少年ジャンプ(集英社)のX(旧ツイッター)アカウントが、漫画家を目指す読者からの質問に答えた内容が「グッときた」と話題になっています。
そのアカウントは「少年ジャンプ漫画賞」(@jump_mangasho)。同誌の漫画賞全般についての情報発信を行っており、Xユーザーや読者からの匿名の質問にも回答しています。
当該の投稿がされたのは2024年10月28日夜。読者から、「誰かに何かを伝えたくて、漫画を描き始めたはずなのに、いつのまにか『私が後悔しないために』『私がやりたいから』(中略)自分の事ばかり考えてしまいます」「こんな人間が漫画を描いても、何も伝わらない気がします」と、漫画を描く上での心の持ちように関する悩みが寄せられたことを受けての回答をアップしました。
「『お金持ちになりたい。チヤホヤされたい。好きな作家と対談したい』など、自分の燃料になるならどんな俗な理由でも良いと思います」から始まるその文章は、「聖人が描いた『つまらない漫画』より、底意地が悪い人が描いた『面白い漫画』です」と力強く断言。「もし心の中の天使と悪魔がいるなら、より強い方に心を任せた方が馬力が出ますし、別に『金持ちになりたいけど人を勇気づけたい』など天使と悪魔が共存しても良いと思います」と、筆を執るモチベーションに貴賤はないと質問者や漫画家を目指す多くの読者をエンカレッジしています。
これに対しては29日(火)夜時までに約5000件の“いいね”が寄せられたほか、「本当に励まされる」「ぐっときた」「『面白い』が勝つよね、漫画だもの」「自分のためでいいからじゃんじゃん描いてほしい」と共感のリプライがいくつも。また「バンドマンだって最初は『モテたいから』っていうの多いもんね」「仕事において欠かせないマインドだ」「業界問わず真理です」など、漫画家志望者だけでなく幅広いXユーザーも反応しています。
「より強い方に心を任せた方が出力が出ます」という言葉は、さまざまな業界や環境で働く人々への、“少年ジャンプらしい”熱いメッセージであるとも受け取れそうです。
(LASISA編集部)
配信: LASISA
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