愛犬が飼い主さんに寄り添って寝てきたり、多頭飼いであれば犬同士でくっついて寝ていたりしませんか? とても愛らしいこのしぐさには、犬のどのような気持ちが隠されているのでしょうか。いぬのきもち相談室の岡本りさ先生に伺いました。
飼い主さんや犬同士でくっついて眠るときの犬の気持ち
――飼い主さんに寄り添って眠るときの、犬の心境について教えてください。
岡本先生:
「犬が飼い主さんに寄り添って眠るのは、『大好き、そばにいたい、暖かい、ニオイを感じたい、安心したい』など、親愛の気持ちからでしょう。また、『飼い主さんに守ってもらいたい』という気持ちもあります。
1番なついている人のところに行きたがりますが、見当たらない場合は2番目の人、誰も見当たらないときは大好きな人のニオイがする布団の上で寝ることもあります」
――では、犬同士でくっついて眠るのには、どのような理由がありますか?
岡本先生:
「もともと犬は群れで生活していたので、その名残で犬同士添い寝すると考えられます。現代と違って、野外で生活することが普通でしたので、お互いに暖をとるため、また、外敵から身を守るために寄り添って休みます」
眠る場所によって愛犬の気持ちに違いはある?
――飼い主さんの体のどの部分にくっついて眠るかによって、犬の気持ちに違いはあるのでしょうか?
岡本先生:
「愛犬の気分や寒さ暑さを感じているかによって、変わってくると思います。あとは、飼い主さんの寝相やいびきの有無等も関係しているでしょう」