痛々しい恋愛も、突き抜けてしまえば清々しい
おおしま:そこまで行くと、キャラとして確立されていますね! そう考えると、いわゆる結婚適齢期頃の痛々しい不倫などの恋愛では、結婚とか出産を口にしながら矛盾するように行動していた人が多かった気がします。
そんな矛盾が、聞いているほうとしては後味が悪いというか、あきれる感覚があったかもしれません。それが50代くらいになってくると、逆に突き抜けて聞いている方も気持ちいいのかもしれませんね。
林:そうです。あれはあれでひとつの生き方です。今ってすごい時代で、いくつになってもマッチングアプリで出会えるらしいですね。
その女性はアラフィフですが、10歳以上年下の男性から会いたいって言われて、関係が始まることもあると言っていました。その出会いがどこまで本気のものかは定かではありませんが、アラフィフでもモテているというのは間違いありません。
不仲自慢! 大変自慢! が日本の婚姻率をサゲている?
おおしま:痛い恋愛は50代くらいになると、キャラとして定着するという結論が見えたところで、逆に大人同士のいい恋愛や夫婦関係について、考えていきたいと思います。
そもそも日本は、夫婦になったら恋愛卒業みたいな側面がありますよね。「いつまでもイチャイチャするのは恥ずかしい」的なノリといいますか。
林:日本の夫婦って、「僕たちは仲がいい」っていうのを表明しない文化がありますよね。これって、僕はあまり良くないことだと思っています。本当は結婚しても仲が良い夫婦って、日本に沢山いるはずなのに、大体の人が「私たち夫婦は上手くいっていません」て表明しがちです。なんだかすごく寂しいですよ。
おおしま:Twitterとかでは、夫婦のノロケより愚痴が圧倒的に多いですからね。ノロケることで周りを白けさせたり、自慢に聞こえたりしてしまう可能性があるから、あえて夫婦生活のネガティブな話だけ発信するって人は結構いると思います。
配信: 女子SPA!