「パクられても5年で済むと…」ルフィ事件で残忍な犯行を重ねた実行役…犯行はなぜエスカレートしていったのか

「パクられても5年で済むと…」ルフィ事件で残忍な犯行を重ねた実行役…犯行はなぜエスカレートしていったのか

●「強盗したら5年で済むという感覚になりました」

広島市の事件において、被告人は家人に大怪我を負わせたことを認識したが、それでも強盗をやめずに続けたのは「自暴自棄になっていた」からだという。

「中野の事件では証拠を残しており、私は必ずパクられると思った。ですが強盗で逮捕されて何年刑務所に入るか知識がなく、強盗の法定刑が5年以上だったと見たので、5年だと思い込み、強盗したら5年で済むという感覚になりました。パクられても5年。一般人の方に暴力を加えることは自分の主義に反するが、もういいわと自暴自棄になり参加しました。加えて競艇に注ぎ込む金も欲しかった」

この頃、競艇にのめり込み続けていた被告人は「キムさんも格上だと言いましたが、この人もかなりの格上です」と悪の道で一目置くというヤミ金業者から金を借りていた。

広島市の事件で大怪我を負わせたが、振り返ることなく“案件”に集中してゆく。

返済のためという目的のほか「どうせパクられると分かってるなか、加えて広島で意識不明になるとんでもない怪我を負わせてしまった。どうせパクられる。ガラ(身柄)を隠そうと思いました」と、自分自身が「キム」らのように指示役として身柄を隠しながら悪事を続けよう……と考え始めていたという。

そして、その手口はより残忍なものになっていった。

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