予定費用も前年比1.2倍に
2024年のハロウィーン(Halloween)は10月31日(木)です。何かしらのイベントに参加する予定の人はどのくらいいるのでしょうか。このたび調査会社のインテージが、今年のハロウィーンについて参加意向や費用などについて調査し公表しました。
調査は9月27日~10月1日、全国の15~79歳の男女5000人を対象に実施。まず「ハローウィンにやりたいこと・行きたい場所がある」と答えた人は、前年の2023年から5.1ポイント高い28.3%。割合では1.2倍増となっています。
男女別・年代別で最も割合が高いのは15~19歳女性で70.0%。前年より19.3ポイント上昇しました。また20~29歳男性は37.6%と、若年女性ほど関心は高くないものの前年比で15.4ポイント増。30~39歳男性(32.2%)や20~29歳女性(54.5%)もそれぞれ8ポイント超増えています。
またハロウィーンに掛ける費用(平均)は、こちらも前年比1.2倍の6565円。前年と比べて費用が増える予定の319人にその理由を尋ねたところ2位「盛り上がりたい/楽しみたいから」、3位「ハロウィーン限定商品を買うから」とイベントを楽しみにしている声があった一方で、1位は「物価高だから」と現実的な理由でした。
やりたいこと・行きたい場所で前年と比べて最も伸び率が高かったのは「ハロウィーン限定商品を買う」、以下「料理」「お菓子を配る・もらう」「自宅の飾り付け」と続いています。
繁華街に繰り出すばかりがハロウィーンではない?
ハロウィーンイベントをめぐっては、コロナ禍以前の2018年に都条例違反や窃盗容疑などで逮捕者が出たほか、渋谷区長が「ハロウィーン目的で渋谷に来ないで」と呼び掛けるようになったことなどから、治安の悪化がここ数年で印象付けられてきました。そうした流れから、2020年には「2020年、オワコン化した渋谷ハロウィーン」というタイトルのYahoo!ニュース記事が注目されるなど、日本におけるハロウィーンの盛り上がりは下火になったとの見方も広がっていました。
しかし今回の調査結果を受けてインテージは、イベントへ出かける以外にも自宅などでの身近な楽しみ方が広がったことにより、関連出費や参加意向者の増加につながったと分析しています。実際、繁華街へ繰り出す場合の重視点として最多回答が集まったのは「安全かどうか」でした。
SNSには、若い世代のユーザーたちが「友達と家でタコパ(たこ焼きパーティー)する」「友達用のお菓子作った!」「何人かでかわいい格好する、楽しみ♪」「ハロウィーンビュッフェ行ってきたー」と仲間内での予定をつぶやく投稿が多数。
繁華街で騒ぎが起こる危険なイベントというイメージから、友達や家族と楽しむイベントへ。令和の日本におけるハロウィーンは少しずつ変化を遂げているようです。
(LASISA編集部)
配信: LASISA
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