リンパ腫の症状は?
リンパ腫は、発生部位によって7つの型に分かれ、それぞれ症状が異なりますが、共通しているのは「元気消失」「食欲不振」「体重減少」といった症状です。
発生部位や進行具合によっては、体表リンパ節の腫れ(触るとしこりがある)があらわれることもあります。症状や体に触れた感触だけでは、ほかの病気と区別がつかないことも。
発生部位とおもな症状・特徴
・中枢神経型:下半身麻痺など。
・鼻腔・眼窩型:呼吸困難、鼻汁、鼻出血、顔面変形など。
・前縦隔型(胸腺・縦隔・肺):呼吸困難、嘔吐、嚥下困難など。
・皮膚型:強いかゆみ、脱毛、皮膚の硬化、潰瘍、丘疹など。
・多中心型(下あご・首元・脇の下・鼠径部・膝裏):体表リンパ節の腫れ、嘔吐、下痢など。
・消化器型:嘔吐・下痢など。一般的な消化器症状と似ているため診断が難しい。
・腎臓型:沈うつ、多飲多尿など急性腎臓病に似た症状が出る。
猫のリンパ腫で発症頻度が高いのは消化器型。前縦隔型は、猫免疫不全ウイルス陽性の若年猫で発症するケースが数多く報告されています。