わたしたち一人一人が暮らしやすい社会に
こんにちは! さきちです。
今回は愛媛県主催の「人口減少対策セミナー」ということで、お堅めなタイトルのイベントに参加してきました。
人口減少がもたらす地域経済や社会への影響は? その対策は? といわれると、難しく考えてしまいますよね。
若年層の地方からの流出や、労働環境改善などなど…こういうのって行政や経営者が考えるものなんじゃないの? と思っていませんか。
私も勉強会に参加するつもりでお話を聞きに行ったのですが、松山東雲女子大学から桐木副学長を講師にお迎えして実施している本セミナーは、参加者のみなさんと話し合うワークショップの時間もあり、地域交流の場にも♪
桐木先生の事例を交えた分かりやすいお話と、ワークショップの和やかな雰囲気がとても印象的でしたので、本イベントの面白さをみなさんにもお伝えしていきますね~!
講師の松山東雲女子大学副学長 桐木陽子先生です。
会場は伊予市にある「IYO夢みらい館」。
図書館や自習室も開放感があり、建物全体がとても過ごしやすそうです。
ガラス張りのオシャレな会議室!
全体の雰囲気が良く、始まる前からワクワク♪
まず最初に、愛媛県職員の方から、「ひめボス宣言事業所認証制度」についての説明がありました。
初めて知った制度だったのですが、なんと、愛媛県内にはその認証を受けた事業所が431社もあるんですよ!
しかも、続々増えているということで、「ひめボス宣言」がどういうものなのか、ご説明していきますね!
全国で進められている“イクボス宣言”というのをご存知ですか?
その愛媛版として、県内で力を入れて推進しているのが「ひめボス宣言」です!
県内企業の成長に向けて、男女ともに継続的に働きやすく、やりがいを感じる職場環境を整備するための支援制度。
現在認定を受けているのは市役所・町役場をはじめ、新聞社や病院、製造、運送、農林関係など、多業種に及びます。
認証に必要な条件としては、誰もが家庭と仕事を両立できる職場づくりに向けた行動計画の策定などと、一見私達には関係のないものに思えますよね?
しかし、就職活動をする際に「ひめボス宣言」を取得しているか、また現在、自分の労働環境がどうなのかな? と見直すひとつの指標にもなるのでは!? と感じました。
「誰もが能力を十分に発揮し、多様な働き方ができる環境が”当たり前”になる」行政や企業としての努力だけでなく、なんだか私達の日々の暮らしも楽しくなりそうな取り組みですよね。
そんな暮らしが当たり前になる愛媛県を目指して、まずはこういう制度を知っていくことも大切だなぁと思いました。
「ひめボス宣言」について、みんなも調べてみてね~。
愛媛県内で実施されるセミナーや様々な取り組みにも目を向けてみてはいかがでしょうか!?
今回はお近くの伊予市役所からの参加者が多かったようです。
みなさんメモを取りながら熱心に耳を傾けます。
私達にできることってなんだろう?
桐木先生のお話では、「ひめボスが目指すもの」「人口減少の現状」「若者の意識変化」と具体的なエピソードを交えて愛媛県の現状を知ることができました。
その中でもびっくりしたのが、愛媛県は男性に比べ、女性が1.5倍も県外に出ていくというお話。
私自身も松山出身で、愛媛っ子は地元が大好きであまり出ていきたがらないという迷信を信じていたので、おどろきです。
その他にも、今の若者は結婚と出産を分けて考える、非正規雇用や低賃金により諦め感が広がった、などニュースで昨今問題になっているような話題が愛媛県内でも。
30代女性のスポーツ参加率が低いことも、ひとつの指標になるようです。
時間やお金を外で交流することに使う余裕がないことの表れだそうで、こういったところも生活の余裕のなさや孤独感につながるのかなと考えられますね。
難しい課題がたくさんですが、話し合いは終始和やかな雰囲気。
まずは身近な話題で情報共有をします。
こちらでは各部署や団体での取組をお互いに紹介していました。
参加者からの具体例もお互いの参考になるようですね!
問題点ばかりではなく、朗報も!
桐木先生の事例紹介では、約10年前に廃業を考えていた事業所で、機材だけでなく人に投資をしようと改革に取り組んできたところ、採用が4.5倍に増え、今では外国人労働者も働きやすい環境になったところがあるとのこと。
他にも10年前のCMの女性像/男性像を見てみると、今とは明らかな違いが。
私達には「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」があり、自分が普通だと思っていることでも、考えの押し付けや他人とのズレが生まれているかもしれません。
こういった具体例を見ていくと、意見の擦り合わせや、みんなが職場環境を良くしようと意識するのはとても大切だなと改めて感じますね!
桐木先生も各グループを回り、一緒に考えます。
グループで話したことを全体で共有し、さらに大きな気付きに!
絶賛がんばって取り組まれていることについてのお話もあり、士気が上がります。
「ひめボス宣言」についても終始質問に答えてもらえる環境で、みなさん相談しやすかった様子でした♪
ワークショップでは、桐木先生のお話を聞いて、みなさん自身の身近に感じている人口減少(地域の子どもが減った、お祭りの参加者が少ない、若者とくに女性の求人応募が少ないなど)について話し合いました。
最初は、そういえばこんなこと感じているよという意見から、お互いの情報を交換したり、現状を共有したりと話しが深まっていく様子でした。
20分ほどの短い話し合いでしたが、最後には各班の司会者が発表をし、みんながワクワクする取り組みや産業を新たに考えたいねと前向きな意見で締めくくり。
特に、次世代が希望を持ちつつ、どうやったら自己実現ができるかというところが重視されていて、私も一緒に愛媛をもっと面白くしたいなぁとやる気が出てくる展開でした!
今回、会場となった「IYO夢みらい館」も、伊予市民からの意見を多く取り入れて建てられたということで、子どもから大人まで様々な用途で利用しやすいスペースがあり、とても素敵な場所でした。
私も家の近くに欲しい~! イベント以外でも図書館や勉強スペースとしても利用できるので、ぜひみなさんも足を運んでみてくださいね♪
そして、自分の住みたい町やライフスタイルを想像してみてください~。
それがみんなの“暮らしやすい愛媛”につながるかもしれません。
- ■ 愛媛県主催 人口減少対策セミナー
- 開催日/2024年10月16日 14:00~15:30
- 開催場所/IYO夢みらい館 会議室201
- 開催住所/愛媛県伊予市米湊768-2
- 駐車場/あり
- 料金/なし
- 運営会社/株式会社 いよぎん地域経済研究センター
配信: イマナニ
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