アメリカのスーパーで必ずといっていいほど見かけるのが、ベジタリアンやビーガン用のコーナー。ここには多種多様な商品が所せましと並び、お肉の代用品はもちろん、乳製品や小麦粉などの代わりに対応した商品が並んでいます。
植物から作られている「プラントベース」と表示が出ているコーナーには、さまざまな商品が。
アメリカはベジタリアンやビーガン向けの肉代用加工食品の市場が最も発達している国のひとつとされており、人口の5%がベジタリアンで、4%がビーガンと言われています。特に若い消費者の間ではビーガンもしくはベジタリアンの割合が年配層の消費者よりも多いとされています(※)。そのため、そういったニーズに対応する代用食品もどんどん増えてきているのです。
並んでいるチーズも、乳製品不使用の植物性チーズ。スライスチーズから塊のチーズ、クリームチーズも見た目は本物のチーズにそっくりです。
一昔前に比べると、本当に面白いほど代用加工食品が進化しているのを実感します。
アメリカの人気スーパーで見つけた!驚きの代用食品をレポート
そこで今回は、人気スーパーで見つけた驚きの代用食品をいくつかご紹介させていただきます。
まずは、日本でもここ最近知名度が上がってきているユニーク商品を多く扱う「Trader Joe’s」。赤い大きなロゴがどこからでも目立つ外観で、朝から晩までいつも混んでいる人気のスーパーです。
このスーパーにはベジタリアンやビーガンはもちろん、健康に気を付ける人たちが多く通っているといわれています。それだけに取り扱っている代用食品の多さには驚かされます。
例えばこちらは、お肉を使わずに牛ひき肉を再現している商品。見た目はビーフそのもの!
こちらはアメリカでは欠かせないトルティーヤ……ではなくその代用品。グルテンフリーで玄米、ジャガイモのでんぷんなどを使って炭水化物を抑えめにしています。
こちらはカリフラワーを使って作られたピザクラスト。グルテンフリーなのでアレルギー対応にも一役買っています。
次のスーパーは、オーガニック商品を多く取りそろえ、アマゾンと提携していることでも話題の「Whole Foods Market」です。
ヘルシーで高級志向の食材などがいろいろ見つかり、日本から来た人がお土産として購入していく生活雑貨やエコバックなども人気。同じ商品でもこの店で買うと少し高額になっていて、富裕層やブランド趣向の人たちが多いセレブ感覚のスーパーです。
こちらで見つけたのは、オシャレなデザインパッケージのビーガン用スライスベーコン。お土産にしたくなるビジュアルの良さがさすがです。
最後に紹介するスーパーは「Meijer」。
日本からくるフライトアテンダントの皆さんがショッピングしているのをよく見かける場所で、衣食住となんでもそろう便利なスーパーとして人気です。ここでは他のスーパーでは見かけない面白いベジタリアン、ビーガン用の代用加工食品がそろっています。
こちらは大豆で作られた鶏肉そっくりのKung Pao chicken。ソースの照りも美しく、見た目は鶏肉そのものでおいしそうです。
ステーキにしか見えないこの商品は、なんとマッシュルーム!食感もかなり再現性が高く、若い世代にウケそうです。
代用食品を実際に作って食べてみたら、驚きの味にため息がでた!
ベジタリアンやビーガンが巷で話題になり始めたころの代用食品といえば、見た目も味もそれはそれはお粗末で、決しておいしいといえるものではなかったのですが、ここ最近のアメリカでの代用加工食品の素晴らしいこと!
種類も豊富になり選択肢も増え、味や形、食感などバラエティー豊かになってきています。お肉、魚大好きで自称グルメの私が、その代用食品を実際に作って食べて、お味のほどや完成度などを検証してみました!
検証1「Impossible Chicken Nuggets」
チキンナゲットの代用加工食品です。
カリッと焼いてケチャップを付けると、ザクザクとした食感!味はチキンエキスのような旨味とジューシーさが広がり、なかなかおいしい!お肉感はチキンというよりも硬めの豆腐のようですが衣も良い仕事してます。
検証2「Buttered Planet Based Fish Fillets」
フィッシュフィレの代用加工食品です。
クリスピーな衣は、まさにフィッシュフィレそのもの!塩気ときのこの風味を感じ、食感は魚のほぐし身がジューシーになって入っているようでおいしい!
検証3「Korean Beefless Bulgogi」
韓国風焼肉の代用加工食品です。
口に入れてまず思ったのは、味付けがおいしい!焼いた香ばしさも感じ、旨味は本場焼き肉屋と同じと思うほどのクオリティ。ひと口サイズのお肉はジューシーさ、柔らかさをキープしお肉そのものです。ただ、焼き過ぎるとスポンジみたいになるのでご注意を。
検証4「Classic Pizzeria Plant Based Pepperoni Slices」
ピザなどでよく使われるドライソーセージ・ペペローニの代用加工食品です。
そのままでも食べられるので、サラダに添えてみました。色使い、表面のざらつき、中に混じったスパイスなども忠実に再現され、まさにペペローニ!味は香辛料が効いていて、噛みやすい柔らかさ。こちらも焼くと硬くなります。
検証5「Colby Jack Shreds」
チーズの代用加工食品です。
先にご紹介したペペローニと一緒に、他の具材も追加してピザを作ってみました。とろりとした溶け感にミルキーな味、柔らかい食感はチーズそのものでした!
アメリカのベジタリアン・ビーガンの代用食品は日々話題となっています。今後もこれまでにない驚きの代用品が出てくる事が予想されますが、その時はまたレポートするので、お楽しみに!
【参考】 ※海外のサイトに遷移します
Veganism and vegetarianism in the United States – statistics & facts
配信: クックパッドニュース
関連記事: