涼しくなるころにはお伝えできることがあると思う、と、7月に話していた梨花さん。7年ぶりに2冊同時発売した書籍『わたしのユリイカ』『What I’m doing 私がしていること73こ』では、実践的なことから心の在りようまで、美しくあるために実践していることを私たちに優しくシェアしてくれていた。
その言葉通り、11月13日に梨花さんがプロデュースするトータルセルフケアブランド「AKN/R(アクニー)」が誕生。第一弾アイテムとして薬用ヘアシャンプーとトリートメント、用途が異なるシャンプーブラシとスカルプブラシ、そしてこれからその必要性をご説明したい、薬用スカルプセラムが登場する。夏の終わりに一体どういうことなのか話を聞きに梨花さんのもとを訪れてその情熱に、知識量に、圧倒された。
梨花「シャンプーは、汚れを落とすもの。シャンプーで髪に栄養が与えられるわけではないんです。一日の終わりに、その日の汚れを落とす。トリートメントは髪の指通りをよくするためのもので、毛穴をふさがないように毛先を中心につけてください。顔で言うならばシャンプーは洗顔で、トリートメントはメイクアップ。あれ。じゃあ、スキンケアは? みんな、メイクの前に化粧水や美容液を塗るでしょう? 髪には? 顔を洗ったらそのままファンデーションを塗るんですか? その、髪や頭皮におけるスキンケアの役割が、スカルプセラムなんです。だから年齢を問わず本当はみんな使ったほうがいいものなんですよ。
私、このスカルプセラムの重要性を、世の中の人たち全員に伝えることができるか分からないけれど、そのくらい伝え続けていきたいと思っています。『若いからいいや』『髪の毛に悩みはないからいいや』じゃない。悩んでからじゃ、遅いの。老若男女みんなが使うべきものだったの。そのことを、3年ほど勉強して確信を持ちました。
スカルプセラムは『薬用育毛剤』という商品説明をつけることに、成分上、なります。私ね、この名前が少し損している気がするんです。薬用育毛剤って聞くと、なんだかちょっと特別なアイテムに感じませんか?」
確かに、聞き慣れない。育毛剤と聞くとその字の通り毛を育てる特別なアイテムに感じるし、誰かが育毛剤を使っていると言ったらこっそり、頭皮の様子を伺ってしまうかもしれない。そして正直、オトナミューズが創刊されてからの梨花さんを見て、育毛剤が必要な様子を感じたことはなかった。柔らかくてしなやかな髪は見ているだけで手触りがよさそうで、ショートカットにしても、現在のボブになっても、梨花さんのヘアスタイルはいつだって憧れの対象だ。その梨花さんが、育毛剤の必要性を今、力説している。なぜなのか。
梨花「育毛剤=塗ったらすぐに毛が生えるもの、ではありません。スキンケアの一環としてみんなが本来当たり前に使うべきもの、なんです。そして日本では育毛剤という名前がついた商品だけが唯一、頭皮に栄養を与えることができるんです。今はみんな、ここを後回しにしている状態。私だって、勉強するまで知りませんでした。けれどヘアケアについてこの3年間勉強をして、たどり着いた結論が3つ目のアイテム=薬用育毛剤を使って初めてヘアケアが完成する、ということ。そして今、すでに髪の毛について悩みを抱えている人はもちろんだけれど、悩む前から。そして悩まなくても、当たり前のように使ったほうがいいということを伝えたいんです。育毛剤=スキンケアなんです」
どんなに疲れていても、夜は必ずシャンプーをしてから眠る、という梨花さん。こだわり抜いたアクニーの製品も、試作に試作を重ね、自身でも使い続けて2022年になってやっとOKが出たんだそう。成分はもちろん、使い心地、そして香りにももちろん、梨花さんらしいこだわりが。
梨花「香りは、ジャスミンとプチグレンをブレンド。ジャスミンはご存じの通り、女性ホルモンに嬉しい影響があると言われていて、プチグレンは柑橘系の香りで抗ストレスとか、鎮静作用が期待できるんです。この香りはトリートメントも、スカルプセラムも統一しました。
私ね、髪の毛って、汚れはもちろん気持ちの疲れも一番つく気がするんです。だから一日の最後に必ず洗ってから眠るようにしているんですが、すごくすごーく疲れているのに、腕をあげて頭をこう、洗うのって……ツライじゃないですか(笑)。だから使いたくなる、洗いたくなる香りにしたかったんです。
あと、アワアワ! シャンプーは髪の長さに合わせていただいていいですが、私は3プッシュ。もう、モコモコのアワアワにして洗ってください。私はそもそもまだ髪が長かったころから試作していて3プッシュする習慣がついているので、つい先日『……今はボブだから、もしかしたら2プッシュでも足りるんじゃないかな』と気づいたばかりですが、そもそもしっかり泡立つシャンプーが好きなんです。
ちなみに。泡立ちがいい=香りの効能って消えていくんですって。だからアクニーの制作には、シャンプーとトリートメントの専門家、育毛剤の専門家、そして香りの専門家の方をそれぞれ立ててご相談して、泡立ちと香りのバランスに一番こだわりました。いろんなものを洗浄してほしいから。頭皮の汚れはもちろん、一日の疲れも洗い流してほしいと思っています」
梨花「私のこだわりは『仕上がりがもっちり』です。専門用語で言うと『ハリ・コシ』なんですが、私の感覚としては『もっちり』。そしてお風呂から出たらスカルプセラム。これを、全員にやってもらいたいです。髪の毛をタオルドライして、根元に直接シュシュッ、って。そうですね、シュ、シュッ、シュ(前髪のあたり)、シュシュッ(左頭)、シュシュッ(右頭)、シュシュッ(頭頂部)くらい。で、マッサージします」
使い方まで手取り足取り、親切に教えてくれる。この情熱はどこから来るのか。そもそも、なぜヘアケアアイテムを作ることにしたのか。梨花さんの答えはいつもシンプルだ。
梨花「年齢を重ねていくうえでからだが、心が、変化していくことも増えて、それでもキレイになりたいって気持ちがあるじゃないですか。私にもあります。そのときに『更年期が始まったみたいでからだがツライ』とか『髪の毛が減ってきてガッカリ……』という会話じゃなくて、『あのブランドがいいみたい』とか『あのシャンプーがよさそうだから使ってみようかな』って、ワクワクする感じをみんなで楽しめたらいいなって思うんです。残りの人生、何ができるかを考えて考えて、こういうことなんじゃないかなって。だから第一弾のアクニーでは、真剣に勉強して、シャンプーとトリートメントだけではヘアケアは完成しないことを、スカルプセラムが必要なことを、同世代の方はもちろん若い方にも、みんなに伝えたいんです。10年後の、あなたのために」
梨花「人間の印象って、顔が半分、髪が半分なんですって。髪型が、その人の印象の半分を決めてしまう。でもその通りだなって納得します。そのくらい大切なものだから、どんな髪型であれ自分が納得できる状態でいたいですよね。残りの半分については……いつかまた、お伝えできる日が来るといいなと思って準備していますが、とにかく今はまず、スカルプセラムで頭皮に栄養をちゃんと与えることが定着してほしいなと思っています」
お披露目を記念したイベント『AKN/R Exhibition & POP UP 2022』は本日13日東京で、19・20日は京都にて開催(入場の抽選予約はすでに終了)。商品はアクニーのオンラインショップから購入が可能で、定期購入や初回特別価格の設定もあります。アイテムの詳しい説明や使用方法を本当に丁寧に説明してくれるインスタグラムアカウント「aknir__official」も開設。誠実に作ったいいものだから、とにかく使って美しくあるために役立ててほしいという梨花さんの願いが隅々に感じられます。
薬用ヘアシャンプー、トリートメント 各¥4,800(アクニー)。定期購入にすれば初回はセットで¥4,800になり、配送周期の変更や解約も可能なのでここだけの話、最初から定期購入を選ぶのが断然、お得です。
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配信: オトナミューズウェブ
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