愛猫の動き方がふだんとなんとなく違うと感じたら、それは体調不良のときに見せる「助けて」サインかもしれません。今回は、いつも違う動きから推測される猫の体の不調について、獣医師の小林清香先生にお話を伺いました。
隠れて出てこない、ほとんど動かない
愛猫が隠れて出てこなかったり、ほとんど動かなかったりするときは、何らかの痛みや不調を抱えているのかもしれません。とても怖い体験をして恐怖心から隠れる場合もあれば、病気やケガによる痛みや不調を抱えて隠れることも。
この場合、無理に引っ張り出そうとせず、隠れ場所の近くにフードと水、猫トイレを用意してそっと見守りましょう。丸1日以上飲食・排泄していない場合や、数日たっても隠れている場合は、念のために受診を。症状がほとんど出ていなくても、これらの活動性の変化から、心臓や呼吸器の病気が見つかることもあります。
フラフラと歩く
猫がフラフラと歩く場合は、足や骨盤・腰などの不調のほか、心臓や脳の病気の疑いがあるため、すぐに受診を。心臓病のなかでも肥大型心筋症を患っている猫は、心臓でできた血栓が後ろ足へ分布する動脈に詰まり、激しく痛がったあとに、後ろ足が麻痺することも。足が麻痺していたらなるべく動かさずに至急受診してください。