男女1000人を対象にアンケート調査
昨今、深刻な問題となっている「カスタマーハラスメント(カスハラ)」。2024年2月には東京都が全国初の「カスハラ防止条例」の制定に動き出したことで話題を集めました。このたび、カスハラに関するアンケート調査が実施されたので、その内容を紹介します。
調査を行ったのは、マーケティング支援事業を展開するネオマーケティング。2024年9月、同社が運営するウェブアンケートで全国の20歳以上の男女1000人を対象に行われました。
まず、実際にカスハラを受けた経験がある割合は32.0%。そのうち「よくある」5.9%「たまにある」19.0%。男女別・世代別では、30代女性が「よくある」11.0%で最も高く、また「たまにある」は60代男性が30.0%で最多でした。また、直近3年以内に、カスハラを受けているのを目撃した経験はあるかについては46.3%が「ある」と回答。目撃したカスハラ、経験したカスハラともに、具体的な内容は「威圧的な言動」や「執拗なクレームや電話」が多く挙げられました。
目撃したカスハラに関してスタッフ・店側の対応は「感情的にならないよう冷静に対応」が最多、次いで「ひたすら謝罪」。経験したカスハラの対応も「感情的にならないよう冷静に対応」が最多で、2番目に多かったのは「他の同僚や上司の助けを求める」でした。
さらに、自分自身がカスハラを行ったことがあると答えた割合は全体の3.6%。男女別・世代別では、30代女性(7.0%)、男性30代・女性60代(ともに6.0%)、男性20代・同40代(4.0%)。カスハラをした理由は」スタッフが自分の要求を理解していないと感じたから」「サービスや商品に明らかに欠陥があったから」「スタッフの対応が不誠実だと感じたから」などが上位に並びました。
回答者全員に「カスハラは店側・客側のどちらに問題があると思うか」と尋ねたところ、「店側に問題がある」(「どちらかといえば」を含めて)は10.0%、「分からない」43.4%、「客側に問題がある」(同)は46.6%でした。
(LASISA編集部)
配信: LASISA
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