「コーヒーにはカフェインが多い」というのは知っている人が多いのでは?
コーヒーのカフェインにはメリットもありますが、組み合わせる食品によってデメリットが大きくなることもあるんだとか!
管理栄養士と食生活アドバイザーの資格を持つライターのゆかりさんに、コーヒーの成分と作用や、コーヒーと相性のよくない食品について紹介してもらいます。
コーヒーの成分にはどんな働きがある?
コーヒーに含まれる成分としてもっとも有名なのがカフェインです。
カフェインには、おもにつぎのような作用があります。
・中枢神経に作用して眠気を覚ます
・集中力を高める
・疲労を軽減させる
ほかにも、解熱鎮痛作用もあることから、眠気、倦怠感、頭痛に効果のある医薬品としても使用されています。
そのため、仕事や勉強などの効率を高めることを期待してコーヒーを日常的に飲んでいる人も多いのでは。ちなみに、一般的なコーヒー(※)100mlあたり、およそ60mgのカフェインが含まれています。
そのほかにも、色・苦味・香りのもとである「クロロゲン酸」などのさまざまなポリフェノールが含まれているのもコーヒーの特徴です。クロロゲン酸には、おもにつぎのような作用が期待できます。
・抗酸化作用による生活習慣病の予防
・抗菌、抗ウイルス
・脂肪代謝の調整(抗肥満)
このように、コーヒーには体によい働きを持つ成分が豊富に含まれているのです。
※……ドリップ式やインスタントコーヒーを指します。缶コーヒーやボトル入りタイプの場合、商品によって30~90mgと差があるため注意が必要です(大手メーカー各社調べ)。
コーヒーを飲むときに気をつけるべきことは?
そんなコーヒーですが、適量を超えて摂取してしまうと、体調や体質によってはデメリットが起こることも…。
問題となるのは、コーヒー中のカフェインのとりすぎです。摂取量が多くなると、中毒症状を起こすことがわかっています。おもな症状には、食欲不振、胸の痛み、めまい、興奮、不安感、ふるえ、頻脈、不眠、下痢、嘔吐などがあります。
カフェインに対する感受性は、年齢・体質・体格などによって差が大きいため日本では摂取基準は設けられていませんが、世界各国の基準を参考にすると1日400mgくらいに収めておくのがよいといわれています。
健康的な成人であれば、1日にコーヒー3杯程度が安全に飲める量の目安となりますが、代謝が落ちている高齢者や以前にコーヒーを飲んで体調不良を感じたことがある人は、これよりも少なめにするといいでしょう。
配信: サンキュ!