知らないと損!焚き火のNG行為とは?キャンパーがやってる対策術を徹底解説!

知らないと損!焚き火のNG行為とは?キャンパーがやってる対策術を徹底解説!

火の粉の飛散を防ぐには?

■ キケン!火の粉が舞う焚き火とは?

(1)薪に水分が多い場合
乾燥が不十分な薪や湿気った薪は、内部で水蒸気が爆発してはぜる。薪が湿っていたら焚き火で乾かし、乾いている薪は湿らないように薪スタンドを活用しよう。

(2)風が強い場合
風が強いときは、通常舞い上がらない粒子の大きい火の粉も遠くまで飛んでいってしまい、火災につながりやすい。風の強い日には焚き火をしないよう心がけたい。

(3)薪が針葉樹の場合
スギなどの針葉樹の薪は脂が多く、比較的はぜやすい。針葉樹はできるだけ焚き付けに使い、焚き火には脂が少ないナラなどの広葉樹を使用する。

(4)薪の量が多い場合
火力が大きくなると上昇気流が強くなるので、火の粉が勢いよく舞い上がり、遠くに飛んでいってしまう。一度にたくさんの薪をくべず、炎は小さくしよう。

■ もし火の粉が抑えられなかったら……

気をつけても火の粉を抑えられない場合は、無闇にあおいだりせず、薪を移動させるなどして間隔を開け、焚き火を小さくしよう。

煙を出さない焚き火術

煙は直接火災などにはつながらないが、多くの煙を出し、それを吸ってしまうと気分が悪くなったりする。さらに他人のサイトに煙が向かってしまうと迷惑になってしまう。
またそれが原因で、ご近所トラブルに発展するケースもあるので、できるだけ煙が出ないように焚き火を楽しみたい。

では、煙が出ないようにするためにはどうすればいいのか? 

■ 煙が出る原因とは?

(1)薪の温度が低い
薪に水分が多いと、熱せられても温度が上がらない。すると可燃ガスに着火しないので、ガスはそのまま煙として立ち上ってしまう。

(2)酸素が足りていない
発生した可燃ガスに着火しても、酸素が足りないと燃焼を促進できず、不完全燃焼を起こして煙を発生させてしまう

簡単にいえば薪の温度を上げて可燃ガスを発生・着火させ、酸素を供給して可燃ガスを完全燃焼させることだ。
温度が上がりきらなかったり、酸素の供給が足りなかったりすると煙が出てしまうので注意しよう。

■ 煙が出にくい焚き火作りのポイント

(1)焚き付けを燃やして、中太の薪を入れる

細い小枝などの焚き付けを集めて着火剤に着火。火が安定してきたら中太の薪を入れる。こうすることで薪の温度が上がりやすくなり、煙が出にくくなる。

(2)薪と薪の間に適度な隙間を作る

中太の薪に火が移り安定したら、太い薪を入れていく。このとき、薪と薪の間に適度な隙間を空けることで酸素が入りやすくなり、完全燃焼しやすくなる。

(3)太い薪は焚き火のまわりで温めておく

焚き火が安定してきたら、太い薪を炎のまわりに置いておく。薪の湿気が取れたり、内部の温度が上がるので、次にくべたときに燃焼しやすくなる。

注意しながら焚き火をしても、煙が出てしまう。そんなときは薪が湿っている可能性がある。そのような場合は、細く割った薪で小さな焚き火を作り、その火の脇で太めの薪を乾燥させよう。ただし生木の場合は水分が多く、火のそばに置いたくらいでは乾燥しない。薪に使っても温度が上がらず、煙ばかり出てしまうので使わないようにしよう。