2024年11月2日

ピーマンと肉が剥がれないコツはピーマン選びから！？　きじま流「ピーマンの肉詰め」なら失敗知らず！

肉詰めピーマン
テレビや雑誌を中心に活躍する料理家のきじまりゅうたさんが、料理の基礎やコツをご紹介！
調理がラクになるちょっとしたコツや、料理が飛躍的に上手くなるノウハウ、誰も教えてくれないマル秘テク、目からウロコの簡単レシピなど「料理はおもしろい」ことを伝えたいと語るきじまさんのyoutubeチャンネル「きじまごはん」から、編集部厳選の記事をお届けします。

今回は「ピーマンの肉詰め」の作り方をお伝えします。
ピーマンのおいしさと肉のジューシーさを一気に味わえる「ピーマンの肉詰め」ですが、“ピーマンと肉が剥がれる”というお悩みも耳にします。そんなお悩みを解決できるコツをきじまさんがご紹介！　ひき肉の練り方や詰め方もぜひ参考にしてくださいね。

肉を詰めて蒸し焼きにするだけの簡単レシピ！

蒸し焼きする簡単レシピ
今回はピーマンにひき肉を詰めて蒸し焼きにするだけの1番作りやすいレシピを紹介します。冷めてもおいしいので、お弁当のおかずにもバッチリです。ひき肉が余ったら、ミニハンバーグを作ってピーマンの隣で焼けばOKです。気軽に作れますよ！

材料
材料
ピーマン：1パック（小4〜5個）
合いびき肉：200g
卵：1個
小麦粉：大さじ1
塩：適量
サラダ油：大さじ1/2

塩：小さじ1/4
こしょう：少々
パン粉：大さじ4
牛乳または水：大さじ2

ソースの材料
ケチャップ：大さじ3
水：大さじ2
ウスターソース：大さじ1

作り方

ピーマンの選び方　▶︎オススメの個数は？
きじま流「ピーマンの肉詰め」で大事なのは、ピーマンの選び方です。

1袋で4〜5個くらい入っているもの　▶︎ピーマンの厚みも気にしてみよう！
1袋で4〜5個くらい入っているものを選んでください。ちょっと小さめのサイズのピーマンを選ぶと作りやすいですよ。

果肉が薄くて柔らかいピーマンがいい
ピーマンを袋の上から軽く押してみて、少し凹むような、果肉が薄くて柔らかいピーマンがいいですね。

※商品は強く押さないでください
※商品は強く押さないでください

ピーマン4〜5個に対して、ひき肉200gが目安
ピーマン4〜5個に対して、ひき肉200gが目安です。たくさん作りたい場合は、この倍の分量で作ってください。

ピーマンを切る
ピーマンを切ります。

ヘタの部分を取り除く
ピーマンを縦半分に切り、ヘタの部分を取り除きます。ヘタは手前に折るようにすると簡単に取れます。ヘタの周りの盛り上がっている部分が残っている方が肉がうまく詰められるので、切り落とさないでくださいね。

種も白いわたの部分も取り除く
種を取ります。種は食べられるので取らない方もいますが、種があると肉を詰めづらいので今回は取ります。白いわたの部分も取り除きます。

失敗談でよく聞くのが「肉が剥がれた」という話
ピーマンの肉詰めの失敗談でよく聞くのが「肉が剥がれた」という話です。ピーマンを下茹ですると剥がれづらくなりますが、少し面倒ですよね。今回は下茹でしなくても肉が剥がれづらくなる方法を紹介します。

ひき肉を練る
ひき肉を練ります。

豚肉でも鶏肉でもどちらでも作れる
合いびき肉200gを用意します。豚肉でも鶏肉でもどちら作ってもいいですよ！

塩小さじ1/4、こしょう少々
塩小さじ1/4、こしょう少々を入れます。

拳（こぶし）で叩いて一体化させる　▶︎練り終わりの目安は？
まずは肉と調味料だけで練ります。練るときは手でかき混ぜるようにするのではなく、拳（こぶし）で叩いて一体化させます。おもちつきの要領で肉をつきます。

ひき肉が持ち上げられるくらいの状態にする
塩こしょうだけで肉をつくことで、肉から粘りが出ます。粘りが出ると、あとから加えるつなぎとつながりやすくなります。ひき肉が持ち上げられるくらいの状態にしてください。

肉は焼くと縮むため、ピーマンから剥がれやすくなります。肉が縮まないよう、つなぎを入れてふっくらさせるのがポイントです。

まずは卵・パン粉・牛乳だけで混ぜる
粘りが出るまで練った肉をボウルの片側に寄せます。空いたスペースに、卵1個、パン粉大さじ4、牛乳または水大さじ2を入れ、混ぜます。

指先を泡立て器のように立てて混ぜるとやりやすい
混ぜた卵・パン粉・牛乳と、肉を合わせて混ぜます。指先を泡立て器のように立てて混ぜるとやりやすいですよ。

卵と水分が多いのでかなりゆるい
ハンバーグを作るときとほとんど同じ材料ですが、卵と水分が多いのでかなりゆるいです。

ピーマンに肉を詰める　▶︎これで簡単に小麦粉が振れる！
ピーマンに肉を詰めます。

小麦粉大さじ1
ピーマンと肉をしっかりくっつける接着剤として小麦粉を使います。小麦粉はピーマンの内側にだけ振ればOKですが、面倒なので僕は全体に振ります。
まずは袋の中にピーマンをすべて入れ、小麦粉大さじ1を加えます。袋の口を閉じ、しゃかしゃか振ります。

ピーマンの内側に付いた小麦粉が肉とピーマンの接着剤に
ピーマンの内側に付いた小麦粉が肉とピーマンの接着剤になり、焼いても剥がれづらくなります。

プーンで肉だねを8等分
小麦粉を付けたピーマンに肉を詰めます。今回はピーマンを4個を半分にカットしているので、スプーンで肉だねを8等分にします。

肉だねの1/8量を載せる
ピーマンに肉だねの1/8量を載せます。

中央から外に向かって詰め込む　▶︎意外な“剥がれる原因”とは？
中央から外に向かって、スプーンの腹を使って肉だねを伸ばし、詰めます。ピーマンの隅々までまんべんなく肉だねを詰めます。

肉の量が多いと剥がれる原因に
肉の量が多いと剥がれる原因になります。肉だねが山盛りになっている場合は、肉を取り除きます。

余分な肉は取り除く　▶︎余った肉だねはどうする？
余分な肉は取り除きます。こんもりしているくらいがちょうどいいです。

ミニハンバーグにして、フライパンで一緒に焼けばOK
すべてのピーマンに肉だねを詰め終わると、肉だねが余る場合があります。今回も少し余りました。余った肉だねをすべてピーマンに詰めようとすると焼いたときに剥がれる原因になります。余った肉だねは無理に詰めずに、ミニハンバーグにして、フライパンで一緒に焼けばOKです。

今回の“ちょいコツポイント”は「肉詰めピーマンは、コールドスタートで焼き、肉の表面だけ焼き付ける」
焼き方が今回の“ちょいコツポイント”です。
「肉詰めピーマンは、コールドスタートで焼き、肉の表面だけ焼き付ける」
裏返すときにどうしても剥がれやすくなるため、コールドスタートでじわじわ温度を上げていきます。まず肉の面だけ焼き、ピーマン側は焼きません。