「IHは大丈夫」は誤解。誤使用・不注意で発火も!
IHこんろは火を使わずに調理できる上に安全機能が充実しているため、火災の心配がないと油断していませんか。ところが加熱によって油の発火温度に達すると、フライパンや鍋の中の油が発火して火災を引き起こすことがあります。油が少ないと温度が急激に上昇するため、安全機能が働く前に発火点に達してしまうこともあり、実際に少量の油を入れて加熱調理していた際にその場を離れていたら出火したという事故が起きています。
たとえ短い時間であっても調理中にその場を離れるのは絶対にやめましょう。やむを得ずその場を離れる場合は、面倒であっても必ず加熱を止めましょう。
また、「揚げ物」調理をする際は、調理前に調理器具の状態(鍋やフライパンに反りや変形がないか等)を確認することや、取扱説明書に定められている油量を守ること、適切な加熱メニュー(モード)を選択することも大切です。
簡単手軽に調理したくても、安全機能を過信せず、取扱説明書に記載されている注意事項をよく確認しましょう。
圧力鍋、意外な食材で鍋ぶたが吹っ飛ぶ?!
短時間でおいしい料理が作れる「圧力鍋」は近年人気ですが、使用前の安全確認や使用後のお手入れを怠ると、危険な事故につながる場合もあります。
実際、圧力鍋で調理中に鍋のふたが飛び、天井とレンジフードを破損するといった事故が起きています。これは、圧力調整装置に調理物が詰まったため、内圧が異常上昇して破裂し、鍋ぶたが飛んでしまいました。
調理の手間や時間を短縮させたくても、以下の点を必ず確認して使いましょう。
・使用前、蒸気口など圧力調整部分に詰まりがないか
・使用前、ふたと本体の間のパッキンにぬめりや劣化がないか
・加圧前、ふたがしっかりと閉まっているか
・加圧後に鍋ふたを開ける時、鍋の中の圧力が完全に下がっているか
他にも、圧力鍋に定められた内容量を超えて調理すると、圧力が正常にかからなかったり、内容物が噴き出したりする場合もあります。
「ちょっとくらい内容量が多いけど、まあいいか」と言うのは危険です。水と食材を合わせて 2/3 以下、豆類・麺類(※2)の場合は水と合わせて 1/3以下の内容量で調理しましょう。
(※2)豆類・麺類は調理によって分量が増え、豆類は皮が圧力調整部分に詰まる可能性があります。
圧力鍋は、ガス・IHで調理するもののほかに、電気を使って調理する電気圧力鍋があります。また、圧力鍋はメーカーや機種によって構造が異なりますが、ここでご紹介した注意点は共通です。他にも注意点はあるので、取扱説明書や注意表示をよく読んで使用しましょう。
配信: クックパッドニュース