理由③:恐怖心
猫は警戒心が強いため、「何をされるかわからない」ことから逃げようとします。また、爪切りなどで嫌な思いをした経験があると、その後もずっと恐怖心をもってしまいがち。怖いことや嫌なことを敏感に察知して、全力で抵抗するために噛んだり引っかいたりしてしまいます。
【対処法:苦手な物事には少しずつ慣れさせて】
爪切りなどの苦手な物事には、段階を踏んで少しずつ慣れさせることが大切です。また、やりながらごほうびを与え「イイコト」と結びつけることで、苦手意識を軽減させる方法も効果的です。
理由④:要求が通った経験から
ごはんを出してほしいときなど、どうにか要求を叶えてもらいたいとき、猫はあらゆる手でアピールしてきます。飼い主さんを噛んだり引っかいたりしたら要求が通った経験があると、そこから学習して繰り返す場合があります。
【対処法:猫が要求してこなくなる工夫を】
猫が学習して覚えてしまったことを忘れさせるために、猫がアピールしなくても満足できる工夫をしましょう。要求してきそうな時間になる前に先回りしてフードを与えたり、ゲーム感覚で時間をかけてフードを食べられるおもちゃを使ったりするのもおすすめです。
猫が飼い主さんを嚙んだり引っかいたりしてしまう背景には、さまざまな理由があります。そのときの猫の気持ちに応じた対応をして、愛猫の「嚙む・引っかく」問題をストップしましょう。
お話を伺った先生/菊池亜都子先生(獣医師)
参考/「ねこのきもち」2023年3月号『マンガで解説 愛猫の困った行動をSTOP! 噛む引っかく「猫の気持ち」って?』
文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。