“猫見知り”の猫が唯一仲良くなれたのは同種の子猫 同種だと仲よくなりやすい?獣医師に聞いた

“猫見知り”の猫が唯一仲良くなれたのは同種の子猫 同種だと仲よくなりやすい?獣医師に聞いた

少しずつ距離を縮めていく猫たちにホッコリ癒やされる。
こちらは、Instagramユーザー@ponimuni_chartreux_catsさんの愛猫、シャルトリューのぽにちゃんとむにころちゃんです。飼い主さんによると、先住猫のぽにちゃんは“猫見知り”で繊細なところがあるそうで……

飼い主さん:
「むにころを迎え入れる前に、3回保護猫のトライアルをしたことがあるのですが、ぽにちゃんはほかの猫さんがいると気になるのか、ゴハンを食べなかったんです」

3度のトライアルはうまくいかず、飼い主さんご夫婦は「2匹目を迎え入れるのは難しいかもしれない」と考えたこともあったそうですが、それから何カ月もかけてじっくり話し合い、ご縁もあって子猫のむにころちゃんを迎え入れることに決めたといいます。

むにころちゃんがやって来て2週間が経過すると……

こちらは、むにころちゃんを迎え入れて、2週間経った頃に撮影されたもの。トライアルで来ていた猫とはゴハンを食べることができなかったというぽにちゃんですが、むにころちゃんとは2週間ほどでここまで距離を縮めることができたようです。

飼い主さん:
「(過去の経験を踏まえ)しばらくは2匹を離してゴハンをあげていたのですが、むにころが我が家に来て2週間経ったので、この日試しに近くであげてみたんです。まずはぽにちゃんにゴハンを出して、少し経ってからむにころのゴハンを出してみたところうまくいったので、とてもうれしかったです」

ここまでの距離感になるのは、最低3カ月はかかると覚悟していたという飼い主さんご夫婦。あまりのうれしさに小躍りして喜んだそうです。

【獣医師解説】猫は同種同士だと仲よくなりやすい?

“猫見知り”だという先住猫のぽにちゃんは、なぜむにころちゃんを受け入れられたのでしょうか? ここからは、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に解説していただきます。

――ぽにちゃんはこれまでほかの猫を受け入れられなかったそうですが、同種の子猫であるむにころちゃんだけは受け入れられたようです。このような場合、どのような理由が考えられますか?

岡本先生:
「同種だからというよりは、相性が大きいと思います。むにころちゃんがぽにちゃんよりも小さいことや、警戒心が薄く無邪気な子猫であったこと、また、ぽにちゃんとの距離の取り方が上手だったことも関連している可能性があります」

――ちなみに、飼い主さんはぽにちゃんが“猫見知り”だと感じているようですが、人が“人見知り”をするように、猫も“猫見知り”をするのでしょうか?

岡本先生:
「子猫の時以外、ほかの猫と一緒に暮らしたことがないコは、自分のテリトリーである家に新たな猫が入ってくると、警戒して威嚇したり隠れて出てこなくなったり、食事をとれなくなったりしやすいでしょう」

ぽにちゃんとむにころちゃんの相性は、バツグンなのかもしれませんね。

写真提供・取材協力/@ponimuni_chartreux_catsさん/Instagram
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/長谷部サチ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2024年7月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。

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