主人公は結婚しない予定だった!?「実はバッドエンド好き」な著者が話の展開を変えた理由

当初の予定では「2人がくっつかない」結末だった!?

――最終話ではほむら先生と蓮見さんがめでたく結婚しました。読者も待ちに待っていた展開だと思いますが、反響はいかがですか?


2人のお付き合いは結婚前提! / (C)せかねこ/KADOKAWA

せかねこさん:私、実はバッドエンドが好きなので、当初は2人がくっつかないエンドを考えていたんです。…が、あまりにも2人の幸せを願ってくれるお声が多かったので、私の独りよがりな物語ではなく、ここまで応援してくれた読者の方が最後まで喜んでくれる物語にしたいと思い直し、結婚エンドに途中で変えたという経緯があります。

――えー!読者の声が2人をハッピーエンドに導いたとは驚きです!

せかねこさん:後悔はしてないし、喜んでくれるみなさんの声が何より嬉しくて「こうして良かった!」と心から思ってはいるのですが、一度だけ「2人にはくっつかないで欲しかったな…」というコメントを見かけたんです。もちろん悪意はなくて、たぶん「先生と生徒としての2人が好きだったから」みたいな理由だったと思うんですけど、ちょっとだけ「お…同志…」と思ってしまいましたね(笑)。

ほむら先生と蓮見さんは「一生忘れないし、一生描く2人」

――せかねこさんがこれから描いてみたいことや挑戦してみたいことがあれば教えてください。

せかねこさん:ないんですよね…もうなんかいろいろやったので…。自由に生きたいです。


あなたなら絶対掴んでくれるって… / (C)せかねこ/KADOKAWA
――最後に、読者へのメッセージをお願いします。

せかねこさん:長い間お付き合いありがとうございました。皆さんの応援がなければ確実にこんなに続くことはなかったシリーズなので、ほぼ皆さんが作ってくれた物語です。ほむら先生と蓮見さんは、私にとって一生忘れないし、一生描く2人だと思います。私がおばあちゃんになっても「昔、ばあちゃんはシリーズ60万部(電子書籍含む)を突破したマンガを描いてたんだよ」って孫に自慢するはずです。
皆さんからの素敵な宝物だと思ってこの経験を大切にします。本当にありがとうございました。

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クスッと笑えて泣けて、胸キュンが止まらない2人の恋。『ほむら先生はたぶんモテない』から『先生日誌』まで一気に通して読むと、また新たな発見がありそうです!

取材・文=宇都宮 薫

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