ベテランMC起用の無難なバラエティの傾向が見える
ここまでバラエティ新番組を解剖してきた。深夜番組まで幅を広げると実験的な新番組もあるが、ゴールデン・プライム帯に限っていえば、お金を使わない構成の番組ばかり。
さらに、東野幸治とヒロミが2番組も担当しているわけで、安定したベテランMCを起用して無難な番組を制作していることがよく分かる。
テレビ局の大幅な改編は4月に行われるが、その前哨戦となるのが10月の秋の改編。今秋の改編で、各テレビ局がベテランMCを起用して無難な番組を制作したことで、来年以降もこの傾向が続く可能性が大だ。
そうなると、斬新なバラエティはネット配信で制作し、民放はクレームがつかない無難なバラエティ番組を放送するという潮流が鮮明化することになる。これまではバラエティといえばテレビだったが、面白い番組を見るならAmazonプライムやNetflixに加入しなければいけない時代が、もうすぐそこまで来ているのかもしれない。
<文/ゆるま小林>
【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
配信: 女子SPA!
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