コーヒー、エナジードリンク愛用者に向けて
コーヒーや栄養ドリンク、エナジードリンクなど、私たちの生活に浸透しているカフェイン。眠気覚ましや活力のために、つい手が伸びてしまう飲み物です。エナジードリンクの普及により、近年ではカフェインの過剰摂取による健康被害が問題視されています。カフェイン中毒を引き起こしかねない、コーヒーやエナジードリンクの飲み方をしていないかどうかチェックしてみましょう。
農林水産省が公開している100mlあたりに含まれる“カフェイン量”のランキングトップ3では、1位「玉露(160mg)」、2位「インスタントコーヒー(80mg)」、3位「コーヒー(60mg)」となります。単純な比較であれば、イメージ通りコーヒーにカフェインがたくさん含まれていることが分かります。
しかし、眠気覚ましとして飲まれるエナジードリンクを考慮すると、カフェイン含有量のランキングが変わります。エナジードリンク100mlあたりに含まれるカフェインの量は32〜300mg。エナジードリンク1本あたりに換算すると36〜150mg、人によっては1日2〜3本飲むということもあり、知らず知らずのうちに大量のカフェインを摂取している場合があるのです。
カフェイン摂取のメリットとデメリット
カフェインは眠気覚まし、食欲減退によるダイエット効果、リラックス効果などさまざまなメリットをもたらします。しかし、これらのメリットはカフェインの量を適切に摂取した場合に受けられるもの。海外の主なリスク評価や管理機関等の状況を踏まえると、健康な成人の場合は、1日あたり400mg(コーヒーマグカップ約3杯)が目安とされています。
一方、健康な人でも気をつけたいのがカフェインによるデメリットです。依存性、睡眠障害、神経系への刺激などがあげられ、場合によっては救急搬送に至ることもあります。中でもカフェイン中毒に要注意。エナジードリンクの飲みすぎで中毒死した例もあり、カフェインの過剰摂取による健康への悪影響が知られるようになりました。
配信: LASISA