Q.骨粗しょう症が招く健康トラブルにはどのようなものがありますか
骨粗しょう症による主なリスクは骨折です。特に股関節・背骨・手首が骨折しやすく、骨折によって運動機能の低下や慢性的な痛みが生じ、生活の質が大幅に低下します。寝たきりになることもあります。
背骨の骨折は、身長の縮小や背中が曲がる原因となり、姿勢不良を引き起こします。これにより腰痛・肩こりや膝の痛みが生じやすくなります。さらに、背中が曲がることで内臓が圧迫され、食欲不振や消化不良を招くケースもあります。
骨粗しょう症は、骨折リスクだけでなく、さまざまな二次的な健康問題を引き起こします。結果的に健康寿命を短くすることにもなり得ます。
Q.骨粗しょう症になりやすい人の特徴にはどのようなものがありますか
骨粗しょう症になりやすい人の特徴として、以下のようなものがあります。
・栄養不足の人:
カルシウムやビタミンD・タンパク質が不足すると、骨の密度や質が低下しやすくなります。タンパク質は骨の基盤となるコラーゲンの生成に重要で、不足すると骨の強度が低下します。
・運動不足の人:
運動による適度な骨への刺激が、骨密度を上げたり低下を防いだりするのに有効です。そのため、運動不足も骨密度の低下を招きます。
・痩せている人や20歳までにダイエットをした人:
骨密度は20歳ごろ最大値を迎えます。痩せている人やこの頃までにダイエットをした人は、骨密度のピークが十分に達しておらず、もともと骨密度が低い傾向にあります。その結果、閉経後や高齢期に骨粗しょう症を発症するリスクが高まります。
・その他:
家族歴・喫煙・過度な飲酒・ステロイドの長期使用も骨粗しょう症のリスク要因です。
配信: サンキュ!