晩秋から冬にかけて出荷量が増え、日本の家庭で「定番」と言えるほど、なじみ深いみかん。みかんを選ぶとき、どこに注目して買っているでしょうか。皮の色ばかり見ていませんか…?
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、甘くて味の濃いみかんを選ぶために見るべきポイントを教えてもらいます。
まずは表面の「きめ細かさ」を確認!
みかんの表面をよく見ると、完全に均一なオレンジ色ではなく、少し薄いオレンジ色と少し濃いオレンジ色のつぶつぶからなる、まだら模様になっていることがわかります。これらのつぶつぶのうち、濃いオレンジ色のほうを「油胞(ゆほう)」と言います。
この「油胞」のつぶつぶが、ほとんどすき間がないほど多くて、表面がきめ細かく見えるみかんのほうが、香り高くおいしいみかんです。また、「油胞」が多いほうが糖分がたまりやすく、甘いみかんである確率が高いと考えられています。
味の濃いみかんを選ぶためには軸もチェック
みかんのヘタの中心には、かつて木に実っていたときに枝とつながっていた軸の切り口があります。この切り口が大きいほうが軸が太く、小さいほうが軸が細かったということになります。
みかんの果実は、この軸をとおして枝から水分をもらいます。つまり、軸が太ければ水分を大量に受け取っていて、細ければあまり受け取っていないということです。そして、味が濃いみかんを食べたい場合は、水分が少ない、軸の細いみかんがおすすめです。
配信: サンキュ!