今、多くの企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されていますが、それに伴い、情報システム部門に所属するSE(システムエンジニア)やプログラマーなどのIT系女子が、さらなる残業や臨機応変な対応に苦慮しているようです。
実際、「サーバーやネットワーク周りの仕事ですが、マシンエリアが寒過ぎて冷え性には応える。妊娠中だから何かと怖い」「タスクが多過ぎる上に、急な障害対応、サポートデスクなどの割り込みが多いから残業は必須。大規模障害が発生したら徹夜覚悟」などの声が多く見られます。
最近では老朽化したシステムをクラウド化する動きも進んでいますが、移行して終わりではなく、定期的なバージョンアップのために、膨大な検証やテストを繰り返す必要があるといわれています。手動で行うとなれば、情シス部門の人員が駆り出されることになり、ますます残業が増えそうです。
そんな中、元日本オラクル社員が立ち上げたインサイトテクノロジー社が、AIで数億パターンもの検証&テストを自動的に行ってくれるソリューション「Insight SQL Testing」を提供しており、このほどアップデートしたことを公表しました。
これにより、システム障害の際に復旧しない経営リスクを未然に回避できるのだとか。このようなソリューションがあれば、少しはIT系女子の負担も減るかもしれませんね。
AIが代わりに対応サポートしてくれるツールは他にも増えています。情シス部門への問い合わせを生成AIがサポートするパークシャテクノロジーの「AIヘルプデスク」が、今年Microsoft Teamsでのドキュメント検索機能を追加しました。
そもそもこのツールは、AIチャットボットが社員からの問い合わせに対して自動応対する上に、対応しきれなければ有人に連携したり、FAQを自動的に作成したりする機能もあります。加えて、資料やマニュアルなどのドキュメントからも検索ができるようになったことで、より情シス部門の負担も減ると考えられます。
DXが進み、さらにIT人材が求められる昨今、優秀なIT系女子の需要も高まっていくと考えられます。これらのソリューションの助けを借りながら、働きやすい職場が作られればいいですね。
配信: アサジョ