通夜前日、弁当数の把握に追われる
その上難しかったのが、お弁当の手配数の確認です。葬儀社の方によると、コロナ禍以降、会食するより持ち帰りのお弁当が通例になっているとのこと。参列する親戚は高齢の方がほとんどなので、お弁当をお渡しするのが良さそうだねということになりました。葬儀社に注文すれば、通夜振る舞い、告別式での御斎(おとき)の膳、その後すぐおこなう初七日後の膳をそれぞれのタイミングで用意してくれるそうです。ただ、問題となったのは注文数。こちらで決めなければなりませんでした。
通夜、告別式、火葬場、初七日、それぞれにどの方が来て、どのタイミングで帰られるのか。どのタイミングでお弁当を渡せるのか。前もって確認が必要とのことで、兄と私は確認連絡に追われました。日ごろ話したことのない、父のいとこの子どもの何某さんに参列の詳細をお伺いするわけです。「父が亡くなりまして。ええ、○○おじさんのいとこの。○○おじさん、今回参列していただけますか? 足がお悪い? もちろん告別式だけでもありがたいです。はい? 火葬場には行かずに、初七日は出る……」。何度も掛け直したり、返答に時間がかかったりしました。限られた範囲の親戚とはいえ、通夜までの時間も迫る中、本当に消耗しました。
まとめ
一体どんな葬式にしたいのかを事前に親と相談するのは難しく、完璧な対応などできなくても仕方ないとは思います。それでも「前もって親戚関係図を作っておく」「親戚の事情、連絡先を確認しておく」など、ある程度準備しておけばよかったなぁと感じました。また、予定外の参列者があり弁当が足りなくなったため、弁当は少し多めに頼み、足りなければ家族分で調整するなどの工夫も必要だなと思いました。葬儀のやり方は、時代や地域によってさまざまですが、ただ、家族葬だからと簡単に考えていると、意外な困難に直面する場合があるなと実感しました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:森原あさみ/50代女性。平日はお勤め、週末は農業。夫、子ども、義父母と暮らしている。多忙でも趣味やスポーツの時間はなるべくキープ。育児、介護、町の行く末までいろいろ気になる。
イラスト/sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)
著者/シニアカレンダー編集部
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配信: 介護カレンダー
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