訪問診療の利用ハードルは決して高くない
患者さま一人での通院が困難な場合には訪問診療の受診がおすすめです。訪問診療を受けることで患者さまご自身はもちろん、ご家族さまの負担も軽減できるでしょう。また、チーム医療でさまざまな医療サービスを受けられる訪問診療では、病気の予防や早期発見および治療も可能です。受診に当たり申込手続きが必要ですが、決して利用のハードルが高いものではありません。今回は、訪問診療を検討中の方に向けて、受診の流れを詳しく解説します。
訪問診療が利用可能かの相談
まずは、訪問診療が利用可能かについて相談することから始めます。利用相談先としては、申込を検討している医療機関やかかりつけ医、自治体の介護保険担当窓口、訪問看護ステーション、担当のケアマネジャー、病院のソーシャルワーカーなどが挙げられます。どこへ利用相談すべきか迷ったら、まずは当グループクリニックにお尋ねください。利用可能であれば、その後の必要書類等についてもご案内致します。
訪問診療について具体的な確認をする事前面談
次に事前面談として、具体的な診療内容や費用、診療の方針、緊急時の対応などを確認し、そのうえで内容に問題がなければ申込を行います。利用契約を締結する前に、疑問点や不安に思う点をきちんと確認し解決しておきましょう。
必要書類の準備と利用契約の締結
利用契約を締結するまでに必要書類をそろえておきます。医療機関で用意された書類への記入・捺印なども必要となるため、早めに準備しておくとよいでしょう。利用契約が完了したら訪問診療の初診が行われます。その後、医師等による定期的な訪問診療が開始されます。
訪問診療が開始した後でも、患者さまの状態や環境の変化に応じて、診療日や診療内容は変更される可能性があります。患者さまやご家族さまにとってベストな状態で訪問診療を受診するためにも、気になることがあればすぐに担当者へ相談するようにしましょう。
この記事を監修してくれたお医者さん
コンパスメディカルグループ 代表
後藤基温
略 歴
東京医科大学医学部 卒業/医療法人社団コンパス 理事長/健康増進事業協同組合 代表理事/医療法人社団CMG 理事/コンパスメディカルグループ代表理事
保有資格
内科医師
配信: 医科歯科健診コラム