大雨災害はいつまで起こる?秋から冬にかけても油断は禁物

今後、秋~冬に集中豪雨が増える可能性はある?

今後は秋~冬の集中豪雨が増える可能性もあります。

その理由は、地球温暖化による気温の上昇で、冬に発達した低気圧が発生しやすくなるためです。

温帯低気圧のエネルギー源は、暖かい空気と冷たい空気の温度差となります。冬でも地球温暖化によって季節外れの暖かい空気が入ってくると、低気圧が発達して大雨災害をもたらす可能性もあります。

実際に、記録的な雨量をもたらした2020年1月27日の大分集中豪雨や、2021年11月2日の北海道集中豪雨は近年の事例です。

気候変動によって雨の降り方も変わってきているため、「冬だから大雨災害は起こらない」と思い込まないように注意する必要もあります。季節に関係なく大雨災害は起こるものであると捉え、気象情報や避難情報も活用しながら備えましょう。

〈執筆者プロフィル〉

田頭 孝志

防災アドバイザー/気象予報士

田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

<関連する記事はこちら>

集中豪雨には大雨危険度の情報を活用! キキクルとの違いも紹介

関連記事:

配信元