主人公の橘はるかさんは、フリーのイラストレーターをしている主婦。夫・まさるさん、1歳の息子・ゆうと君と3人暮らしをしています。はるかさんは、普段育児に関与せず、大切な話も過去の自分の言動も忘れているパパに苛立ちを募らせています。
ママがパパにゆうと君を任せて買い出しに出かけた日、パパの行動がきっかけでゆうと君は熱中症にかかってしまいました。
自分の不注意が原因だったにもかかわらず、事態を軽視しすぎているパパ。ママが指摘すると逆上して壁に穴をあけ、そのまま家から飛び出してしまったのです。
苛立つパパは同期の竹之内さんを呼びだし愚痴を聞いてもらおうとしますが、話を聞いた竹之内さんは激怒!
説教をされ、しぶしぶ帰宅したパパですが、すでにママはゆうと君を連れて家を出てしまっていました。
愛想をつかしたママがスマホの電源を切ると、パパは親戚中に連絡。そうまでするパパが心配しているのは、妻と息子のことではなく……?!
妻を家政婦のように考える夫
「明日からの俺の!飯!! 洗濯!! 誰がやんだよ!!」
パパはママとゆうと君のことよりも、自分の身の回りの心配ばかりしていたのです。
ママの心情を一切考えないパパは、怒りにまかせて一方的にメッセージを送り続けますが、既読すらつきません。
「母親として失格」
「妻としても失格」
ひどい主張を長文で送りつけるパパ。
「こうなりゃ力ずくで連れ戻してやる……っ!!」
そう決めて行動に移しかけたものの、お酒を飲んでいたパパは力尽き、その場で眠りについたのでした。
妻に家出されたパパの心配ごとは、なんと家事と自分の身の回りのこと。自分の言動を反省するどころか、妻を誹謗する言葉を送りつけ、甚だ自子中心的です。
パパは、今までママのやさしさに依存しすぎていたのかもしれません。
そのことを理解していない現段階では、無理に接触を試みても和解は難しいでしょう。今一度、ママの苦労を理解したうえで面会を図る必要がありそうです。
ママがいない間に自分で家事をすることで、パパには家事の大変さとママの苦労を身をもって体験してほしいですね。
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著者:マンガ家・イラストレーター くまお
配信: ベビーカレンダー(パパママ)