ノロウイルス対策徹底ガイド:症状、初期対応、予防まで詳しく解説

ノロウイルス対策徹底ガイド:症状、初期対応、予防まで詳しく解説

ノロウイルスにかかったときの対処法・受診の目安

対処法

ノロウイルスに感染してしまったら、以下の対処法を心がけましょう。

水分補給:嘔吐や下痢で体内の水分が失われるため、こまめな水分補給が大切です。経口補水液やスポーツドリンクなどがおすすめです。ただし、一度に大量に飲むのではなく、少しずつ何度か分けて飲みましょう。また、嘔吐が激しい時には無理をして水を飲まず、吐気が収まってから水分を摂取します。

食事:症状が落ち着くまでは、消化の良いものを少量ずつ食べましょう。刺激の強いものや油っぽいものは避け、おかゆやスープなどがおすすめです。

安静:発熱や下痢・嘔吐により体力を消耗しています。静かに横になり、 体を休ませることが回復を早めます。

周囲への感染防止:嘔吐物や便は、塩素系漂白剤で消毒し、ビニール袋などに入れて密閉して捨てましょう。汚れた衣類や寝具は、他の洗濯物と分けて洗いましょう。

受診の目安

ノロウイルスは症状が長引くことは少ないため、自宅安静でも軽快することはあります。ただ、乳幼児・高齢者は脱水になりやすく、持病があって抵抗力が低下している方は、重症化リスクがあります。該当する方、また水分もまったく取れず脱水症状が強い方、激しい腹痛がつづく場合は医療機関の受診をお勧めします。重症化の危険性がある3歳未満・65歳以上の方は、医師の判断によりノロウイルス抗原検査が行われることがあります。

受診した場合、基本的な治療は対症療法です。個々の症状に応じて発熱に対しては解熱剤の処方、腸炎に対しては整腸剤の処方がされるケースがあります。ノロウイルスに対する抗ウイルス薬はなく、市販薬でもノロウイルスの特効薬はありません。下痢止めの薬で下痢をとめることはウイルスの排出を遅らせ症状を長引かせることがあるため、原則使用しない方がいいでしょう。

ノロウイルスの感染予防

集団生活でも家族が感染した時でも重要なのは手洗い・うがいの徹底です。日ごろからこまめな手洗いを心がけることで、集団生活での感染予防の助けになります。

家族内で感染した場合、感染した人と接触するときには、マスクをします。寝室は感染者と非感染者で分け、部屋をこまめに換気し、清潔な環境を保ちましょう。可能であればトイレもわけることをお勧めします。

感染者の吐しゃ物やおむつの処理の際にはマスクを着用し、ビニールの手袋をつけて処理をしましょう。マスクは飛散したウイルスの吸い込みを防ぎ、手袋で接触感染を予防します。ノロウイルスはアルコール消毒が効きません。床に嘔吐した時などは次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を薄めて消毒します。

食材は十分に加熱し、生食は避けましょう。調理器具や食器は、熱湯消毒または塩素系漂白剤で消毒しましょう。

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